北国では、小学生が登校するとき、靴と長靴のほかに、スケート靴をはくことが許可されています。雪の季節になると道路が凍ってツルツルになり、ちょっとしたスケートリンクになるからです。
だから北国の冬は、道路をスケート靴ですべっていく小学生の姿がたくさん見られます。車はヒヤヒヤですが、先生はニコニコ。毎日遅刻している子も、その時期だけはチャイムの前に着くからです。
問題は春。日差しで道路の氷がとけ、スケートの刃がアスファルトにひっかかって転ぶ子供が続出するからです。

「忘れる」ということは、最高の薬かもしれません。悲しいこと、辛いことも、いつか和らぐ日が来ます。それは時間がやさしく薄めていってくれるから。

けれど、忘れたくないこともあります。うれしかったこと、楽しかったこと。大切だった一日。忘れたくない。いつまでも覚えていたい……

過ぎさった昨日。目が覚めると、あれは夢だったのかと思う。わたしは過去をたどります。思い出せるのはあらすじのようなワンシーン、ワンシーン。でもその中でわたしは、今は遠いかの地の空気をかいだり、触ったものの感触をよみがえらせたりします。かつて歩いた道を、何度も歩きなおしたり。その時はなにげないものだったのが、しだいに鮮明になってくることもあります。記憶のマジック。まるでガラスが輝きはじめて宝石に変わったよう……

わたしは心の小箱に、そういう思い出をたくさん集めていきたい。いつかすてきなものがいっぱいつまった宝石箱となるように。
 

昔はよくブロック塀に、「亜鬼羅参上」なんて落書きされていた。最近は落書きもグレードアップ、カラフルでポップな文字や顔がデザインされている。あれ、好きじゃないのよね。せっかくきれいになってるビルや看板に書くなんて。そんなに書きたきゃ自分の家の壁にやりなさい。
先日、電車から外をながめていたら、ある壁に落書きがかかれていた。それが驚いたことに、4コマ漫画。
これは面白い、なかなかいいじゃないのと楽しんでいたら、そのうち隣の壁にも書きはじめた。こんどは同じキャラクターで、似たようなポーズがずらりと並んでいるもの。
電車に乗っている人は大喜び。なぜかって? だってその絵、パラパラ漫画になってたんだもの。

我が家の庭は、木でうっそーとしている。アコ木やウソツ木、ナマイ木などが生い茂り、最近ではハイセ木が増殖、コン木やハ木を枯らしつつある。ボウ草がはびこらないうちに刈りこまねば。
ほらフキが顔を出している。ああ、もう春だ。

ドリームワークスやILMが本気で遊んだ(大金もかけた)オバカ映画『ギャラクシー・クエスト』。観た人みんなが手放しでほめているので私も興味津々、のぞいてきました。

最高! 笑って感動してホロリとするSF映画でした。……人気SFテレビシリーズ『ギャラクシー・クエスト』。長寿人気がわざわいし、今や俳優たちは中年、固定化された自分のイメージにうんざりしている。店のイベントやサイン会で小銭をかせぐ日々。そんなある日、本物の宇宙人が「私達を助けてほしい」とやって来る。さて本当の宇宙戦争にまきこまれた彼らの運命やいかに……

「スター・トレック/宇宙大作戦(TV)」の大ファンの私にはツボにはまりまくった映画です。あ、知らなくても楽しめますよ。脚本が花丸の面白さでした。

艦長役にティム・アレン、副艦長にアラン・リックマン (いやそうで最高)。シガニー・ウィーバーが金髪でキュート! ヒューゴー賞受賞!!

補足(150字内)
『ギャラクシー・クエスト』フィル・ティペット・スタジオ/製作:マーク・ジョンソン (レインマン、パーフェクト・ワールド)/クリーチャー・エフェクト:スタン・ウィンストン(ジュラシック・パーク、ターミネーター)/ポテチ風のナイスなパンフは1000円
 

毎日イヤなことばかり、失敗ばかりする自分もイヤで、もう何もかも紙くずみたいにくしゃくしゃと丸めて捨てたくなること……ありませんか? 私はしょっちゅう。

そんなとき、ある写真集を見つけました。タイトルは『The Blue Day Book』。がっくりと頭を落としているチンパンジーの姿が表紙です。

動物のなにげないポーズの下に、短い文がつけられていました。それがみんなユーモアたっぷり。白クマの顔には「誰でも落ちこむ日がある」、りっぱな角のサイには「せっかくのチャンスもモノにできない」なんて言葉が。表紙のチンパンジーには「ああ、どうしよう? ど~うすりゃいいのよ?」。途中から気分が一新、前向きになっていきます。
ページをめくりながら思わず何度も笑ってしまい、本を閉じるころには気持ちがほんのり明るくなっていました。作者のねらい通りにね。

ブラッドリー・トレバー・グリーヴ著、竹書房、980円

補足:
『The Blue Day Book』
ブラッドリー・トレバー・グリーヴ著。竹書房。平成12年12月刊。980円(ISBN4-8124-0610-2)
全米ではベストセラー。落ち込んだ時にながめましょう。
 

今朝の神奈川県は雪が降るという予報でしたが、雨だけ降って、晴れました。雪からみぞれへ、そして雨へ……季節は確実に春へと向かっているようです。
つくしの便りをききました。梅がふくよかな香りを漂わせています。沈丁花が赤や白のつぼみで準備をはじめていました。木蓮の枝に、フワフワしたつぼみがいっぱいにふくらんでいます。
太陽がのぼるにつれ、氷のようだった空気がやわらいでいきました。空の水色もこころなしかぬるんでいるよう。歩く足取りがちょっと軽くなります。
今日みたいな日には、春の気配をあちこちに感じます。
 

2月14日はバレンタインデー。日本では女性が好きな男性にチョコレートを贈る習慣があります。

これを誰が最初に考えついたかは、各チョコ会社が「われがわれが」と手を挙げるのでよく分かりません。モロゾフの創業者のひとり葛野友太郎氏が「バレンタインにチョコレートを贈ろう」と英字新聞に広告を出したとか、メリーチョコでアルバイトをしていた学生 (現社長の原邦生氏) が売り、ヒット商品を出したからとか、諸説ふんぷんです。

原さんは、「チョコは友情や感謝の思いを贈る物であってほしい」と夢を語ります。
しかしお中元は義理、お歳暮も義理、年賀状もかなり義理の私たち。チョコも例外ではありません。「お父さんに」「先生に」「職場の男性たちに」と、ほとんどが義理。もはやバレンタインチョコは冬のお中元と化しています。

でも、昨日ゴディバのケースに群がってた女性たち。あのチョコだけは、ぜったい本命にあげるんだと思いますよ!
 

ワイルドストロベリーやピーター・ラビット柄で人気のウェッジウッド。この展覧会では「英国陶工の父」と言われたウェッジウッド社の創立者ジョサイア・ウェッジウッド(1730-1795)の作品が紹介されています。

当時のイギリスの陶磁器は、くすんだ色あいのものしかありませんでした。ジョサイアはまず「きれいな器を作る」ことから始めました。最初は実用的なクリーム色の器。次第により白く、薄くて丈夫な器を作るようになりました。土の研究、釉薬の研究、窯の温度の研究……何百個、何百回と試行錯誤した結果が、現在の芸術品のような陶磁器の数々です。
海の神をモチーフにした水差し、黒ジャスパーで作られた“ポーランドの壷”、各国の王族たちに提供した器など、初めて目にするものがたくさんありました。宝石のように細やかで優美な作品の数々にため息がでました。

横浜そごう美術館にて、3月12日まで開催。
 

声をかけたら、意外にすなおな返事がきた。驚いた。そうか、歩みよりたいと思っていたのは、私だけじゃなく、相手もだったのか。何年間もこじれていた溝だったが、ひょっとすると埋まるかもしれないと、はじめて思った。肩の力がほんのすこしだけぬけた。

失った時はやり直せない。くったくのなかった昔に戻ることはできないだろう。でも私は完璧な結果を求めているわけではない。

ゆっくりいけばいい。壊れた時間と同じだけ、回復についやしていけばいい。