帰省 | いつの日にか夢は叶うさ

いつの日にか夢は叶うさ

路上で出会ったアーティストたち

 高校を卒業して東京のとある会社に就職した頃のお話し

初めての夏休み?社会人だからお盆休み?

田舎に帰省した時の事…



当時すでに上越新幹線も開通していたから、それで帰れば楽だったはずなのに


帰省に選んだ手段は、この当時まだ走っていた夜行列車!


つい先日長野新幹線を利用したさい長野から大宮までの1駅が約1時間しかかからず、あまりの速さにビックリしたのでした

そんな長野新幹線も開通しているからわざわざ夜中出発する夜行列車なんてものは今廃止されちゃったみたいだけど



とにかく当時は時間がかかろうとも安さで断然夜行列車!!!



はい、
上野出発は24時頃でしたでしょうか…



遅い時間なのに乗る人もいっぱいいて、流石に家族連れはいないけど、仕事終わりのサラリーマン風の人とか、同じように田舎へ帰ります!状態の人とか…ビール片手の人とか笑


もちろん特急なんてありません

指定席?
それもありません

今でも地方に向かう電車にボックス席があるけど、あんな椅子ばかりでしたね


上野駅には始発を待つ人の列

早めに行って並べばいいのに、出だしが遅いばかりに汽車乗り込んだ時にはすでに満席💦

通路には長距離に備えて?新聞紙を引いて座り込んでる人もいる

この時は車両をつなぐデッキに立って出発を待ちました


汽車…

地方へ向かうのは電車とは呼んでいなかったなぁー😅田舎ではずーっと汽車って呼んでたし

だいだい峠超えるのに車両はディーゼル機関車に引っ張ってもらっていたからね



上野を出発すると大宮超える辺りまでは建物に囲まれた都会の景色の中を走り抜けてく

熊谷まで来ると降車する人も増えて、椅子も空きようやく座れることとなる

建物も少なくなって家から漏れる明かりも減り、まして時間は真夜中…景色は真っ暗に近い


席は…相席

ちょっと年配の男性と一緒のこともあります

何気に人なっつこく声をかけてくれ、場も和みます☺️ビールをご馳走になったりも…😁アルコールで口も滑らかになり、なかなか楽しく道中を過ごしたりするのです


高崎では15分停車

この先急勾配の山越えになる為機関車を取り付けます
その作業の間の停車


ん?
機関車の取付けは横川だったかな?
違っていたらごめんなさい



ずっーと座っていると疲れちゃうので、発車までに戻れば車両の外に出てもOK


時間は午前2時くらいかな?



機関車の接続が終わると高崎(横川?)出発


高崎から先は信越本線


今の信越本線は…

高崎駅〜横川駅
途中途切れて篠ノ井駅〜長野駅
直江津駅〜新潟駅
ー長野駅〜直江津駅間は現在しなの鉄道とえちごトキめき鉄道に経営移管されているー



当時は高崎線〜信越本線で乗り換えもせず田舎に帰ることが出来たのです


15分の停車後高崎を出発すると
隣人は交代

今度はあまり歳の変わらない男子

話がはずんでいろいろ話していると、東京での住んでいる所が近いようだった


音楽の話、仕事の話、田舎の話…話題はあちこち飛びながらも続いてゆく


やがて長野、時刻は朝5時

停車時間は1時間


この頃は改札でスタンプをもらうと駅から出て町でご飯食べて来てもOKだった


その彼は長野が地元らしく、朝早い時間に空いている店を案内してもらい朝食をご一緒させてもらった


「行きつけのお店行けたら行くねー」

などと言葉を交わしお別れしたけど、この後は会っていないから一期一会ですね

どうしてるかな?かの彼…



そこから約2時間で田舎に到着

トータル8時間の旅



当時は意外と不良娘で

高校卒業後東京に就職して結婚までの4年間

田舎に電車で帰ったのは3回位だったかもしれない

夜行列車が2回、新幹線が1回


実家が東京方面に引っ越して来たのもあるけど
それにしてもですよね💦どんだけ親不孝者なんだ




今は無き夜行列車に乗って

のんびり向かう田舎への道

昔を回想しながら

もう一度そんな機会があるといいなあー




この高速時代、逆行することはないだろうなぁ



少し、足を止めて
じっくり人生振り返る時間も作りたいなあー

と思った帰省の思い出でした