関ヶ原古戦場記念館に行ってきました。

(突然の岐阜訪問)



数年前にできたばかりというこちらの記念館。

とてもきれい&見やすくて良かったですキラキラ



【予習】

別に予習などしなくても良いのですが。

小3息子は事前に青い鳥文庫のこちら

『大決戦!関ヶ原』を読んでいました。

石田三成がイケメンに描かれ過ぎていて落ち着かない笑

わたしは、以前読了していた
司馬遼󠄁太郎の『関ヶ原』の最終巻を読み返し。

関ヶ原は壮大な武将たちの群像劇といえますカブト
それぞれが『義』より『利』を追い、命がけで自分の家や国を守ろうとして、帰着したドラマ。
そして人々が『利』を追うことに思い至らず、「〜するべきだ」と理想論でしか物事を見られなかったゆえに敗北したのが、この小説における石田三成像でした。


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【移動】
名古屋駅まで新幹線で行き、そこからJR在来線で関ヶ原駅まで約50分。意外と行きやすい。


東軍の岐阜への進軍ルートに沿っている在来線は、車窓の景色も熱かったです。

カブト清洲城
歴史上重要なお城のはずなのに、現在100名城はおろか200名城にも数えられていない不思議。

カブト岐阜城
昨年行きました!

写真撮れませんでしたが、岐阜駅では金の織田信長像も見えます。

大垣城も見えないかな?と思って探しましたが見えませんでした泣き笑い



【お食事】
関ヶ原駅から記念館までは徒歩数分。

11時半頃到着したので、まずは併設のレストランでランチスプーンフォークぎりぎり混雑前に滑り込みできました!
合戦や武将にちなんだメニューをいただけます笑

↓こちらは鑑賞後の休憩で食べた島左近アフォガード。

400年前にこの地で命懸けで戦った武将たち、まさか自分がカレーやパフェなどのメニューになるとは思わなかったことでしょう照れ


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【グラウンドビジョン&シアター】
流れとしては

星グラウンドビジョンで合戦の流れを俯瞰して掴む
星シアターで合戦の迫力を体感
※上の2つの画像はお借りしました。
テンション上げた後
星展示室でより詳しい資料を閲覧

という感じです。

・戦いの流れを俯瞰→戦場に入り込んで描く、という見せる順番
・メインの武将数人にクローズアップした描き方
(実際は歩兵ひとりひとりにもドラマがあったのでしょうけれど)
いずれも、非常にわかりやすい!

前知識なしでも楽しめるようになっていますルンルン
新しい施設ならではの工夫かな。

今回われわれは、シアターの予約時間よりかなり早めに着いたので、先にある程度展示室観覧→シアター→再度展示室観覧、という流れになりました。そのあたりの順番は自由。



なお、シアターは数分程度ながら音や振動など迫力がすごいので雷うちの場合、小1娘(と実母)は鑑賞スルーして正解でした。
超怖がりな息子はどうかな?と思いましたが、歴史愛が勝ったようで、面白かった!とのこと。
上映中はずっと手を繋いだままでしたがニヤリ

映像がほぼ白黒なのも良かったのかも。カラーだと怖くなりすぎだよねガーン


【展示室】
展示物はレプリカが多かったですが、充実。
鎧兜や武将の書状の数々キラキラ
GWということで賑わっていつつも、順番に見るには問題ない程度。
息子とわたしはじっくり見たので1時間以上かかりました。(歴史興味ない夫はやや退屈そう真顔

実物大の鎧はそれぞれ美しく、趣向を凝らしているのがよくわかって、ますます武将の個性が際立ちます。


印象的だったのは、関ヶ原時点で19歳の小早川秀秋から徳川家康に宛てた自筆書状。
「昨日大酒して二日酔いまじつらいっす」(意訳)旨の記載があって、ダメな大学生感すごかったです日本酒
この時代から飲み過ぎてベロベロになることを「正体無し」と表現していたのかという知見を得ました。

出来事を報告したり、呼びかけたり。
こういう書状の数々が残っているから、昔あったことがわかるのだよね。


【体験コーナー】
合戦グッズを持ってみたりできます。
兜を被って記念撮影もできますが、そちらは行列だったので諦めました。

刀剣。重さだけでも敵を倒せそう。

火縄銃。子どもたちが銃口を執拗にわたしに向けてきた。

軍旗。重いしバランスとるの難しそう。

半鐘。よく通る音。

大筒。重い!!


◆◆◆

【展望台】
何の変哲もない山あいの景色も、戦場と重ねて想像してみると、緊張感。

気候が良かったので、レンタサイクルで関ヶ原内を巡る方の姿もちらほら。気持ちよさそう!


関ヶ原は関西と東海をつなぐ道が通る、南北2キロ/東西4キロ程度の、山に囲まれたそう広くない土地。

ここに何万人もの兵が集まって作った閧は、天地に響く大音声だったことでしょう。
そして川が血で赤く染まるほどの戦い。。もともとこの関ヶ原に住んでいた人々からしたら、たまったものではなかっただろうな泣き笑い


◆◆◆

夜は、息子の妄想話
凝視「もしも島津義弘が敵中突破したときに東軍が諦めずに最後まで追って来ていたら」
が止まりませんでした。
今度は九州を舞台に大決戦が起こる!などと話してくれました。

取るに足らない子どもの思いつき話ですが、
「自由に考えることが苦手」という特性を持つ息子が、嬉しそうに自作のストーリーを語っている姿は、なかなかレア目がハート


個人的には、武将や合戦のあれこれはロマンがあって格好良いいものの、戦いって具体的に考えると、痛いし悲しいし、やっぱり怖いえーん
日本がそれなりに平和な時代に生まれてよかった。。と、このような展示を見るといつも思います。

↑武将役のみなさま。
兜かっこいい〜とか推し武将が〜とか言っていられる現代が幸せ。

ここまで読んでくださった方いらっしゃったらありがとうございました!


★岐阜訪問シリーズ★