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1ヨルダンディナール(JD)=165円


 

2006/2/11

アンマン

死海でイスラム男の悲哀見る

 

イスラエルからもどったら、さっそく、ヨルダンの最大のメイン「死海」へ繰り出すことにした。

しかし、すでに行った宿のみんなから、なぜか

 

「絶対、女ひとりで行っちゃだめだ!」

 

と念を押されてたので、イスラエルで仲良くなって

一緒にこっちに帰った、うら若き日本人男子(22才ペア)を二人したがえて、おんな水戸黄門状態で、行くことになった。ほくほく♪

 

私の中の水戸黄門はやっぱりこの人!(名前知らんけど)

 


・・・え?なんでイスラエル行ったのに、そっち側の死海に行かなかったのかって?

 


…それがね~、あっちすんげー高いんすよ!奥さん!

 


「歩き方」に載ってる片道料金(バス)でさえ、40NIS。

しかも入場料(50NIS)がいるし。合計5000円くらい?
なんで、安いヨルダン側から行くことにしたのだ。

 

 

 


死海までバスやタクシーで(割り勘で)、2JDくらい。入場料は、5JDなので合計7JD(約1100円)。ですよね~!

でも現地の人にしたら、日給分くらいだろうなあ。
死海は、世界最高の海抜マイナス350メートルくらいなんで、かなり暖かい。

 

 


男子の持ってた時計。手前に海抜の表示。

 


死海は、完全にビーチリゾートで以外に地元民でにぎわっている。
見ると、かなりの数の警察官か警備員がいる。やはりテロ対策か?
と、思いきや、あとでこの理由がわかるのである。

 

 

 

 

ともあれ、さっそくみんなで水着になって入る。
イスラム圏では刺激的であろうと、私はタンクトップを着たままにしておいた。
見ると、現地の女性は服着たまま、スカーフをしたまま、海水浴をしている。なんか重そう~。大変だなあー。

 

 


死海の塩の結晶がゴロゴロしてて、さんご礁みたいになってて危険。サンダル履きじゃないと、痛い。

 

 

私たちは、3人なので、一人が海に入って、一人は荷物を見てて、一人が写真を撮る、と分担。
 

みんなで交代で写真撮る。私が荷物番中~。

 

 

さて、私の順番になった。
胸まで入って、おそるおそる足を上げてみると…

 



うわ~♪浮く浮く浮くう~~♪

 

 

 

きゃほ~♪

おなかに力を入れなくても全然浮く。
おぼれることが不可能なくらい、浮く。超たのしい~!
さっそく、宿からも持参した新聞を読みながら定番ポーズで浮いてみる。

 

わーーーー夢がまた一つ叶った!!


これで、子供のころからの5大夢だった

1首長族」

2イースター島

3サハラ砂漠

4死海」

まで制覇!

あとは「5オーロラ」か~!

これは愛する人と行きたいのでとっておく(一生いけないかも)。

 

 

昔行った首長族の村

 


みんなで、一通り泳いだ後、浜辺でまったりしてたそのときだ!
一人のヨルダン人の男が「一緒に写真を取らせてくれ。」とやってきた。
一緒に来た男子が頭にカフィーヤを巻いてたので、それが珍しいのだろうと思い、みんなで写真を撮った。

男は二人組だったので、交代で写真を撮り、次に私とだけってもう数枚撮り続ける。
こういう地元民との交流もいいね~、って、浮かれ気分でロックンロールな私たち。


そのときである!!


背後から、「ピーーーーッ」って笛の音が聞こえて、例の警察官が警備員が数名こちらにかけよってくる!

男たちは、ダッシュで逃げていった。
が、あとでつかまり何かいろいろ怒られてた。


そうか!セクハラ防止の警官隊だったんだ!

 

・・・そりゃそうだよねぇー。

 

 

女性は全身も髪も時には顔も覆ってしまわなければならないイスラム圏にとって、死海みたいな外国人が訪れる観光名所のビーチでは、私たちの格好は、彼らにとってはストリップに近いだろう。

そりゃ、5JDなんて大金払って入るはずだわ。

だから、普通に服を着てる男たちが、カメラもっていっぱいいたのか。(警官も)
みんなが「女一人で行くな!」って止めてたわけがわかったよ。

 

 



そのあとも、次々と「写真を撮らせてくれ。」って男たちがやってきたが、全部、彼ら(22歳ペア)が撃退してくれた。

 

でも私は見た!海を見るふりをして、私をカシャカシャ手元だけで盗み撮りしてる男を!
ほんとなんか、かわいそうにさえなってきたよ(笑)。
だから、日本に来たイスラムの男たちは弾けてしまうのだろうか。

 

 

東京在住時、日本語教師をしてた時に、あるイラン人生徒から聞いた話。

彼は東京に来たばかりのときはちょうど夏で、しかもスリップみたいなドレスが流行ってる時で、衝撃すぎて、到着したその日、鼻血を出して、部屋から一歩も出れなかったらしい(笑)。

エロな日本人と足して割るとちょうどいいかもねー。

 

 


↑悲哀の調べ??

 

 

帰りはバスターミナルまで、ヒッチハイクしようと路上に出た。

 

「ねーさん、女の魅力で車ゲットしてくださいね!」

 

と、彼らの期待をしょった私は、おもむろに一歩路上に進んだ。

荷が重い。そして、やってきた車に親指立てて手を上げた、その時だ!!!

 

 

向かいにいた警察に「こっちこい。」って呼ばれた。
「わ~、怒られんのかなー。」って、おそるおそる皆で近寄ったら、「日本人か。コニチワ!」ってすっごくフレンドリー。

しかも事情を知ったら、「STOP」って書かれた札をもって、やってくる車を止めてくれた!

 

 



そしてドライバーに、バスターミナルまでではなく、アンマン市内まで送り届けるよう言って(命令して)くれたよ。
よかった~!運がいいわ。

ドライバーさん、ごめんね。

 

ていうか

魅力でなく、権力でヒッチしたのが悲しい。

 

楽しかったなー、死海。

しかし、「死海」っていい名前だよね。

ほかの名前だったら、もっとありがたみっていうか、ロマンが半減するような気がするよ。

 

 

宿に戻ってから、みんなで「おなかすいたね~!」って近くのイラクレストランへ。ここは安くてうまいのだ。

 

しかも、イスラム暦の新年の今日は、ふるまい飯が!

 


異教徒の私たちにもこころよく振舞ってくれた。
(普通のメニューよりも)超うまかった!

みんな近所の人たちも鍋とか持ってきてもらってた。

こういうのって、昭和の光景だよねー。

 

 

 

そいや、前にお昼ご飯も、初めてみるタイプのサンドイッチを食べてたおじさんのをみて、店の人に「私もこれ下さい。」って言ったら、そのおじさんが私に1個買ってくれた!!!!
数十円だけど、でもそのハートがうれしい!

 

 

ほんと、いいなあ、イスラム圏。
なにか日本人と共通するものがあるみたいだ。
心が温かくなるんだよね~。

 

 

 

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