ゆっくり、じっくりとアレキサンダーテクニークの本を読み、ここの合気道のフレームに書き換えていく時間のかかる作業をしているということで、なかなかブログが書けないという言い訳を考えている自分がいます。
そんな中、さらに言い訳を重ねてしまうような本を押切さんから紹介していただきました。
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この本を見て最初に思ったこと、、
"テクニーク"じゃないんだ、、、
そう、この本では、
アレキサンダー・"テクニック"という表記になっていたので、初期の段階ではこうだったのか、それともその呼び方にはあまりこだわりがないのか、、、
読んでいくと、前に読んでいる本の内容と同じようで、少し違う^_^切り口で、書かれている感じです。
そして、思わず唸ってしまいます。
それはここの合気道の稽古などをやっていて、感じ考える、心と身体、認識と行動との間でおこる不都合な状況をさまざま洗い出しているからです。
合気道という武道の、相手と争う形態の動きで起こる矛盾や葛藤が、結局は何気ない日常の中で、しかも個人の中で起こる問題と同じ仕組みなのだということが、わかるのです。
つまり、この本で書かれていることは一言でいうと、
"習慣化の問題"
だと書いています。
それは、合気道という相手に影響を及ぼす行為、
すなわち技をかけるとき、
普段の動きとは違う、効率的な動きをすることでより相手に効果を与えると考えていたことが、実はとても独りよがりで、
心と体という全体性を持つ相手に対して、
また自分自身も心と体を持つ存在であるという認識もなく、その合気道の技をかけているのです。
そういう無意識的になっている感覚、感情、行為などを無視している習慣に気づけるように、
"無意識的なもの"を意識的に目を向けていく作業をしていく。
たとえば、その無意識的なものとは、目的に向けて成し遂げようとする行為の中で起こる違和感、過剰な反応、焦り、などなど。
それらを安直に解釈し、その対処だけに終始して、それがパターン化していることに気付けないような状態、
つまり、そういう無自覚な習慣を見るための"視点'を"明確"にする必要があるというのです。
この視点による恩恵はとても適応範囲が大きく、その人なりの取り入れ方ができ、単なる癒しや武道の上達だけではなく、その人の人生全面に影響を与え、クリエイティブにする効果もある、、、とも。
習慣化の問題は、当然の事ながら、まずそれに気づかなければならない。そして気づいたとしても、どう考え、修正していくかということになるのだと思います。
この本に書いてあるアレキサンダーテクニックのそれを細かく書き出しても意味はなく、習った訳でもないので、ここでは書くこと出来ません。
ただひとつ言えることは、中心帰納というツールを使うことで、その習慣化された問題をコントロールすることができるのです。
この武道においては、恐らく一番効果的な方法だと勝手に考えている次第です。
時間をかけた割には、結局過去に書いたことのあるような内容、つまり成田先生が仰っていたことと同じだと感じるのです。
そしてさらに成田伝合気道が突き抜けていることは、
同じ無意識に関して、クセとして浸透した無意識的なものを修正していくのは当たり前で、
それと同時に、
本来人に備わっている良い意味合いでの潜在的にある無意識に委ね、任せて、
"思わざる"技が発動することを視野に入れて稽古をしていくのです。
それ即ち、"道" だからです。
なんかカッコよくまとめましたが、それにしてもこの本はとても参考になります。
\(^o^)/