プライマリー・コントロール | 母体武道 合気道 無元塾

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実践 アレキサンダー・テクニーク
自分を生かす技術 28ー29Pより

以下抜粋

"頭 首 背中の間に、常に変化し続ける、ダイナミックな関係があることに気づき、それをプライマリーコントロールと名付けた。"

"そのプライマリーコントロールとは、「一日中、特定の位置に頭と首を保っておかなければならない」ということではありません。プライマリーコントロールは磁石のようなものです。磁石の力に引っ張られるように頭が自然に上へと伸び、それに従って脊椎も伸びています。そのエネルギーの流れを捉えることができれば、頭と首がどんな位置にあっても健康的でいられるでしょう。"

この部分を読んだ時、
ここの中心帰納と真逆のことを説いていて、
しかしながら、同じことをいっているのだと感じました。

繰り返します。

意識の方向性が真逆なんですが、

でも、この文章を読んでいる限り、
その方向性を感じ、またそこで
醸し出される質感を最も重要視している、、

頭、首、背中が、見えない、磁石の引きつけたり反発し合う力のように、単純な筋肉による接合ではなく、前へ、上へという方向性を意識し、感じ、そしてその質感に心地よさを感じる。

そういう質感をとても大切に、というよりもそれを第一義的にワークを組み立てていくことがとても重要であることを、この文章を読んで、限りなく感じるのです。

どうでしょう、違いますでしょうか?

もしそういう質感を伴わないで、単にボディーワーク的なことだけを組み立てるのだとしたら、それはこの本の書いている本質から逸脱しているように思えるのです。

そこで、上へ、前への方向性とは逆の自分の中心への方向性を意識するようにすることは、

プライマリーコントロールをより効果的な働きを促進するように思えるのは、中心帰納に浸り過ぎているからでしょうか?!

実際やってみて、そう感じるのです。

なぜなら、ここの合気道は、中心帰納をする時には、同時並列的に、中心から球状に360度の方線を意識し、それだけでなく、開き、浮、球の回転、写目等の身体遣い、イメージ、意識遣い、を稼働させることで、より囚われのない、自在性を得ることができることを実感することができるからです。

体の中の側面的な不調の箇所を治すというエンドゲイン的な、物理的身体的のみの修正ではなく、

自分の中心にあるプライマリーコントロールを、身体的のみならず、心的側面も含めた統合体として、修正していく、、

言葉にするのは簡単ですが、実際それを勉強していくのはとても難しい。

おそらくアレキサンダー・テクニークは、
ただ単に一定のカリキュラムをこなしたから、全容を理解し、習得できる程、生やさしいものではないような気がしてならないのです。

生涯を通して、何か問い続ける必要のあるかなり奥深いものに違いないと思います。

それすなわち、ここの合気道も同様なのです。


\(^o^)/