さ、遂になかなか前に進めらることができなかった、教授者(インストラクター)の認定の基準と、その資格該当者のリストのページをホームページに作りました。
最初はやはり世の武道で一般的な級段位制を考えたのでが、形式的な儀式で期間と表面的な形を憶えるだけでは、取得者の質が落ちてしまうのと、
既に武道を習っている人達が多く来られていて、改めて同じような階層システムを経ることや、純粋に中心帰納を探求、研究するというプロセスにいる集団に段階をつけることに意味がないないように感じたからです。
当然、級段位制を取ることで、習いに来る方が一つ一つ昇級、昇段することが、とてもやりがいになり、続けるモチベーションにもなるということも経験上よく知っていますし、そのシステムでも成長発展できることは分かっています。
ですので、これからこの教授認定を取得する方が、そこから級段位制度や、初中奥皆伝位制度をとって、その人のやり易いようにやっていくことは、全く問題ありません。
僕自身も成田先生から皆伝の証書をいただいて、気持ちとしての後盾になっています。
でも、どんなシステムであっても、今回ホームページに掲載した事項をちゃんと理解して、咀嚼して、自分のものとして表現し、習いにくる人に正確に伝えるようにするということは是非とも守っていただきたいのです。
それらの事項は、成田先生から受け継いだ考え方(想い方)、それらを表す言葉の意味などをどのくらい理解して、身体表現することができるのかということを主眼を置いて作りました。
そして、道場の中だけではなく、なんらかの形でアウトプットしたものの提示、
今後、無元塾と関わりを続けていくことを条件として、認定する基準としました。
そして、無元塾のホームページの認定資格者リストに掲載するという形で、その証とすることにしたのです。
成田先生は、腰回し、中心帰納という言葉を通じて、思わざるもの(それ)が出るように稽古をすることをいつもおっしゃっていました。
"思わざる" とは、以前「弓と禅」についてこのブログで書いたことのある"それ"のことです。
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そういうことの理解をチェックするための項目が今回のリストというわけですが、
結局のところ、成田先生も「弓と禅」の師範の下記説明と同様に、とてもメタファー的な説明のオンパレードでした。^_^
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「蜘蛛はその巣を舞いながら張ります。しかもその中で捕らえられる蝿の存在を知らないのです。蝿は呑気に日向に飛び、舞いながら、蜘蛛の巣に捕らえられ、しかも何が自分に迫っているかも知らないのです。しかしこの2つのものを通じて"それ"が舞っているのです。そしてこの舞いの中では内と外はひとつなのです。このように射手は、外面的に狙うことなしに、標的に当てるのです。これ以上うまくあなたに話すことはできませんが。」
そういう意味で、
形に表すことが難しい認定者資格かもしれませんが、この資格自体が、あらゆる武道の熟達者、高段位者に認められるように、無元塾もそれを受けた認定者も頑張っていくしかないのです。
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