死をチャント意識して向き合え、といっている、のか? | 母体武道 合気道 無元塾

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下の動画の近藤誠先生は嘘をついているのでしょうか?

以前から名前は聞いてました。
主張してらっしゃる内容の概要も知っていました。

でも、本まで読むほどではないと思ってました。

ちょっと長いこの動画を見たとき、
とても誠意を持って話されているように感じました。

でも、難しいなとも思いました。

なぜなら一人の個体が同時に抗がん剤を使用し、手術をすることと、しないことの2通りの結果を比較すことが出来ないからです。

つまり究極の選択になるということです。

ただ、ぼくの身近な人たち2人が癌になった時、抗がん剤を使って、急速に弱っていき、あっけなく死んでしまったことを思い出しました。

もし抗がん剤を使わなかったら、もう少し人間らしい死に方ができたのかどうかは、実際にはわからないのです。

近藤誠先生は多くのそういう現場の経験上、抗がん剤を使わない方が長生きできるのだという結論に達し、勇気を持ってそれを主張しているように見えるのです。

でもしかし、決して、必ずそのことで治るとは言ってはいないのです。

ということは、何れにしても、死にはするけれど
わざわざ、抗がん剤という毒を飲んで苦しむよりは何もしないほうがマシかも、
そしてひょっとしたら、実は癌の種類によっては
自然治癒するのこともあるかも、、

という解釈でいいような気がします。





もし本当に近藤誠先生の話が嘘でもなく、奇をてらっているわけでもないなら、

それ以外のお医者さんはなぜ抗がん剤を使うのでしょうか?

その答えの1つとしては、この動画の中に出てくるのですが、それは極端な結論のようにも聞こえます。

もし大多数の病院のお医者さんが疑心の中でも抗がん剤を使うのは、それは経済活動ということもさることながら、そういうシステムのなかに組み込まれているが故に、システムに操られているからなのだと思うのです。

それは、例えば、会社を創業した社長が会社を大きくするために作り上げたシステムが肥大化し、結局は、その社長ですら、いつのまにか、そのシステムに従わなくてはいけなくなることと同じように、

それがダメなことだとわかっていても、薄々間違っていると感じていても、流れの中で無意識的に繰り返して行われるようなことに対して、

あらがうということが、いかに困難なのかということなのではないでしょうか。

ではどうすればいいのでしょうか?!

それは病気になった本人が、自らの主体性の元、
自らの意志で治療法を選択できるだけの情報と
最悪死ぬんだという覚悟を継続できる環境と意志力が必要なのだと思うのです。

そうすると、癌になった人は皆死ぬことを覚悟するのは当たり前だという人が出てきそうです。


2年前に癌で死んだ弟は、抗がん剤で最後には意識は朦朧として、自分の意志力で抗がん剤をやめたいとか、何かを覚悟するというような精神力などを全く継続することが出来ない環境の中で、
癌で死んだのか、抗がん剤の副作用で死んだのかわからないような感じでした。

僕は、そういうその人が持つ崇高なる覚悟という意志をもかき消す治療は、正しい医療なのかと問いたいのです。

もし僕が癌になっても、抗がん剤治療が世の正論として、周りからだけでなく、自分の頭の中でも
説得の声が聞こえてくるに違いありません。

でも、出来れば自分の責任のもと、判断し、最後のギリギリまで自分の意志が明確で、中心帰納し続けることが出来る死を選択したいと思います。



本気でそう思うのです。






\(^o^)/