2015.8.28 (金) - 2015.9.2 (水) | MUGENな日々

MUGENな日々

音楽の紹介や舞台の事、僕の日常を記録的に綴りたいとおもいます

劇場に入る為の「準備」に追われていた日々であった。

腰を家に落ち着けては居られるので、
忙しくて堪らないという事ではないのだけれども、やる事がたくさんあった。


効果音の微妙な調整や
(1秒だけ、AにBが入るタイミングをズラすとか)

一つ一つの音のレベルを、劇場に入ってからたんまりとチェックしている時間は何処の団体でもおおよそ無いので
(これが何故なのかは、よく解らない。皆、すぐ出来るモノだと思っているのだろうか)
(まぁ、出来なくはないけど、真髄をついた絶妙なバランスを創るには、感覚を掴む時間が必要なんだ)


照明さんだって灯体を吊ったら終わりでは無くて、
シュート(光の向きを調整したり)する時間が必要な様に。

音には音で、その空間や機材の在り方によって、調整しなくては良いモノは出来ないんだ。


だから僕は時間が無い中で、まぁ、自分の感覚で本番までに出来上がる様にしている。

そのベースを前もって作っておく為に、小屋入り前に、自宅でおおよそのレベルはとっておく。

みんなもそうしているのだろうか?どうなのだろうか?

全く他の同業の人と逢わないポジションなので、そこのところは分からない。

でもまぁ、人は人、自分は自分なので、ぼくは自分の仕事の流儀で創っていく。



そして、昨日は劇場に入った。

まず何よりもセットがいつも大掛かりなモノなので、組みあがるまでに時間がかかる。

今回は照明さんも色々とネタがある様で、大変そうだ。


ぼくはぼくで、仕込んでいる最中に申し訳ないけれど

スピーカーバランスと、自分でとってきたレベルがおおよそ合っているか、その辺りだけ確認する。

全体のレベルはとってあるので、まぁ、10ある内6ぐらいから始める感じといったら良いだろう。
(要するに、家でレベルをとっていないと、ここが0から始めなくてはいけない訳だ)


そして、仕込みとサウンドチェックが終わったので

あとは「※場当たり」に入るまでぼくは待機するのみなので
(※音・照明のきっかけ、役者の立ち位置などを確認していく作業)

一足先に初日は失礼して帰宅。


帰り際

先日買った、細野さんの「分福茶釜」も「江戸しぐさ」も読み終わってしまったので
(とても面白かった)

新しい本を求めて寄り道。



「ポケットに仏さまを」著:ひろさちや



湯川 潮音「tide&echo」(2002)

など購入。


やっぱり湯川さんの声は素敵だ。


あと、ぼくはなんの宗派でも無いけれど

仏教やキリスト教の考え方を学ぶのは好きだ。
(人に教えられるのはハッキリいってどうでもいい。自分から学ぶのが好きなだけ。そこが一番大事だと思う)

いくつか仏教に関する本は読んだけれど、これもまた面白い見解だ。

人や世代によって、その伝え方・言葉のニュアンスも違うのが面白い。

どれも素敵な考えだとは思う。


さて、ヤフオクで必要としていた機材も無事に届いたし

あとは公演に集中して、無事に幕を上げて下ろすだけだ。


次の作品についても、ほんの少しだけ考え始めよう。