『俯瞰力』はどうすると身につくのか? | 名前のないブログ〜秋田市のどこかで、独り言を綴っているやつ〜

名前のないブログ〜秋田市のどこかで、独り言を綴っているやつ〜

妻子とハイブリッド婚生活をしていましたが、同居婚に戻りました。
元RIZ◯Pパーソナルトレーナーでしたが、運動能力も見た目もいたってふつうのアラフォーおじさん。現在はケアマネージャーのはずが、なぜだか総務とか資金繰り担当とかしてます。

先日、「俯瞰(ふかん)して見るって、どうしたらいいの?」という質問を頂きました。
 
 

いつから流行しているのか定かではありませんが、ビジネス系の雑誌なんかでも『俯瞰(ふかん)』という言葉を目にすることがあります。

 
 
 
「俯瞰」って漢字も難しいし、日常であんまり聞かない言葉だし、なんだかよく分からないっていう人も多いのではないでしょうか?
 
 
 
意味を調べると、「俯瞰=高いところから見下ろす」と書かれているので、「なんだ、見下ろせば良いのか」と思うかもしれません。
 
 
 
例えとしては、サッカーの試合をプレイヤーの目線で見るよりも、上から見下ろすことで、全体を見通し易くなるし、戦術を考えたり、指示・指導がし易くなります。
 
 
 
これが、いわゆる俯瞰という状態です。
でも、それだけだと本当の意味での『俯瞰』としては不足していると、私は思います。
 
 
 
 
いまのところ、私の身の回りで「俯瞰」を説明できる人はとても少ないような気がします。
私自身は完全に自分なりの解釈なので、理解できない人も居るかもしれませんが、それでも現時点で自分の考えが一番しっくりきています。
 
 
 
 
「俯瞰」を説明しようとした際に、似たような表現として、「客観的にみる」とか「視野が広い」「視点を変える」などが思い付くかもしれません。たしかに、これらは日常会話の中で使ってるし、何となく意味が似ているように感じてしまうかもしれません。
ですが、私が考えるに「それらは似ているようで違うし、それぞれが無関係でもない。難しく絡まってるもの」なのです。
 
 
なんだか、すごく解りにくくて難しい話をしているみたいですけども。
それほどに「俯瞰」というものをイメージできるまでには、長い説明が必要になってしまいます。
結論を言いますと『俯瞰力』を手に入れるためには、次の『3つの視力』の構造を理解して頂くことが必要になります。
 
 
 
俯瞰力を手に入れるための『3つの視力』
1、視点(解釈)
2、視野(状況判断と経過予測)
3、視座(立場の転換)
 
(※以前、別のテーマでしたが、とある研修会で使ったスライドがあったので貼り付けてみました)
 
 
この中で「視点」や「視野」というのは聞いたことがある人は多いかと思います。
でも、「視座」という言葉を聞いたことがあるという人は、ほとんでいませんでした。
 
 
 
この『3つ視力』は、別々なものでありません。全てが関係していて、絡み合っています。
『視力』という言葉で表現していますが、その背景にある正体は「価値観」というものです。
人間の価値観はなかなか変えることができない、だから「俯瞰」を理解するのは難しいのです。
上司や先輩から「俯瞰して物事を考えなさい」と言われても、すぐにできないのが当たり前だと思います。
 
 
 
 
そして、『3つの視力』構造としては[視座>視野>視点]という具合いになっておりまして、私は全てを包含している「視座」について理解することができれば究極のところ無敵になれるとすら思っています。
 
 
 
 
最後になりますが。
「俯瞰してみる」ために、やってはいけないことが1つあります。
それは、「感情に囚われる(感情的になる)」ことです。
ほとんどの人間は、感情を持ち出した瞬間に一気に主観的にしか思考が回らなくなってしまいます。
冷静ではいられないのです。
 
 
感情は大切だけど、思考を惑わすことが多くあります。
俯瞰的な思考をするためには、感情に囚われないようにしなければならない。
そして感情に囚われないためにも、『俯瞰的思考』が必要になってきます。
なんだか、「鶏と卵」みたい。
 
 
さて、本日は「俯瞰」の概念について説明するために、かなり抽象度の高い話になってしまいました。
次から、俯瞰力を身につけるための「視点、視野、視座」の中身について触れていきたいと思います。
 

友だち追加

 
超俯瞰思考 超俯瞰思考
 
Amazon