【映画】ツナグ
生きている者が、もう一度だけ会いたいと強く願う、すでに亡くなってしまった者。
その再会を設けることができる、“ツナグ”と呼ばれる使者の見習いをする高校生・歩美。
ガンで逝去した母と会いたいという高慢な中年男・畠田、けんかしたまま事故死した親友・御園に尋ねたいことがある女子高生・嵐など、さまざまな依頼人の願いをかなえる歩美。
だが、死んだ者と生きる者が再び出会ってはいけないのではないか、それで両者は救われるのだろうかと考え…。
この作品はAmazonプライム・ビデオで観ました。
生きている人が、亡くなった人に1度だけ会うことができる仲介役をする、それがツナグの役目なんです。
そして、高校生ながらその役目をしている歩美。
母親に会いたいとダメ元で依頼してきた畠田。
最初は、金目的なんだろ!とか、どうせ何かの怪しいトリックなんだろ!とか信じていなかったんですが・・・
そりゃ~その気持ちも分かりますよ、普通なら会えない亡くなった人に会えるわけですから。
畠田も半信半疑だったけど、実際に母親を前にしてただただ驚くばかり。
最初は土地の権利書がどこにあるか聞きたいだけかと思ったんですけど、本当は自分がガンであることを知って死んでいったのか、それを知りたかった。
あと、息子との関係がギクシャクしてるということ。
そんな畠田を母親は優しく包み込むんです。
でも、ラストでは父親の方から息子に一言「ゴメンな」と言うことができて。
それを聞いた息子の方も「いってきます」と返し、少しずつ良い関係になっていけばいいなと思いました。
高校の演劇部で親友同士の御園と嵐。
新しい劇の主人公役に二人が立候補することに。
しかし、ある日、御園が「私には敵わないわよ」といってるのを聞いてしまった嵐は御園と喧嘩状態に。
数日後、嵐が学校に行くと御園が交通事故で亡くなったことを知り・・・
以前、民家の水道から水が道路に流れてるのを見かけ「凍ったら危ないよね」と、御園が止めてるのを思い出し、嵐は復讐からかわざと水道の蛇口を開けた状態にして。
ツナグに御園からの伝言で「道は凍ってなかったよ」と聞くと、もう1回会いたいと泣きじゃくる嵐。
てっきり自分のしたことが御園の事故と関連していると思っていた嵐は、ただ後悔ばかりが残ることに。
そして、御園は今でも嵐のことを親友だと思ってくれて。
こういうのってやりきれないよね。
残された嵐には、ただゴメンと謝ることしかできないから。
婚約までいった恋人が、突然、消息不明になってしまったという土屋。
彼女に会いたいとツナグに依頼してくるんですけど、やはり彼女は亡くなっていたんです。
彼女がホテルで会うのを楽しみにしながら待っている中、土屋はというと
「彼女が死んだという事実を受け入れられない」と会うことを戸惑うんです。
その時、歩美が「甘えんなよおっさん」と彼女がどんな気持ちで再会出来るのを待ってるか、そしてこの機会を逃したら、もう2度と会うことはできないことを告げると、土屋は意を決して会うことに。
彼女は土屋に会えて良かった、今まで楽しかったと彼との思い出を笑顔で振り返るんです。
束の間の再会だったけど、土屋は彼女と会えて良かったみたいです。
死んだ人に会えるなんて、普通じゃありえないことだけど、もしそれが可能なら僕は誰と会いたいかな?
なんて考えてしまいました。
でも、きっと誰しもが短い間でも会いたい人がいるはず。
皆さんは、死んだ人に会えるとしたら、誰に会いたいですか?