―異端者の生まれ変わり―知らされる事実(前編) | notebook of memory

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殆ど、自作詩と夢小説ばかりです。

―異端者の生まれ変わり―知らされる事実(前編)


眩い光も徐々に消え始め、ユウが目を薄っすらと開けた時にはもう、眩しい光は消え去っていた。

周りは、ユウが殺した者達の肉片や血は無くなっていて、全く別の場所になっていた。

その場所は狭い一室なのだろうか、少しぼろくなったベットに埃が掛かっている机を抜かし綺麗にすれば、何処にでもある普通の部屋と呼べる場所だった。

年季が入ったような、様子からして大分昔から経っていたのだろう、そして手入れもされていないなら、此処の住民は居ない筈だと瞬時に考えてしまった。


「コレはどう言う事だ…?何故、このような場所に…」


怪訝そうに、眉間に皺を寄せてじっと何もない場所を睨みつけて居た。


―お……で……


また、あの時の声がする。

一体何なのだろうか、この家の中からすることは間違いないと思ったユウは、その声の場所を探るように耳の神経を鋭くさせて、ゆっくりと部屋を出た。


―……て…ない……


声からして、地下辺りからする事が判った、ユウは何の戸惑いすら感じさせずに、地下の階段を降り進む。

そして、重々しい扉の前まで来たユウは、少し力を込めながら扉を開ける。


…ギギィ…

中は古びた様子を感じさせる部屋だった。

先ほど自分が現れた場所よりは、聊かまだ綺麗な方だろうかなぁ…と悠長に考えながらで、ゆっくりとした足取りで部屋の中へと足を踏み入れた。

だが、声の主は見当たりはしなかった。


「…何処へ…?」


悠長な様子だが、決して警戒心を解いた様子でもなく、何か攻撃してくるものがあれば、とばかりに何時でも戦闘体制に入る事の出来る様子で辺りを見回した。

だが、何も居ない。

此処ではなかったのか、とばかりに背を向けた瞬間、ガタッと音を立てて何かが這い出て来た様な音を立てて中の部屋にあった物が床に落ちた。


ガタ…ゴト…ズリズリ…ッ

何かが居ると、判断したユウはクルリッと振り返った。

隙など見せることもせずに、振り向いたつもりだったのだ。

突然、人らしき物体に抱きつかれた衝動さえなければ、だったが。

「……誰だ、貴様」


凍るほどに冷たい声で、抱きついてきた人らしき物体に対して言葉を発したが、その人らしき物体は全く恐れもせずに、その抱きついていて見えなかった、顔を見上げ、そして、冷笑に近い微笑みを浮かべたのだ。

その、人らしきものの物体の容姿は、薄い黄緑色の髪で胸の辺りまで伸ばしており、青白い肌をしている。

顔は美青年に分類されるのであろうもので、瞳は薄い灰色で恐らく遠目から見たら、白目と同化している様に見えるだろう、というものだった。


「覚えておられないのか…?ああ、そうか…まだ、記憶が…。俺は、キィウラス。主様に使える僕」


突然そう言われても身に覚えのない話しだ、そう思ったユウだったが、ある事に気がついた。

キィウラスと名乗る美青年はすっ裸だったのだ。

それには、一瞬目見開いたユウだったが、自分の着ていた服を脱ぎ、急いで着るように命じた。

その代わり、今のでタンクトップと短パンと言う格好になったのだが。

着させた後、キィウラスはユウから貸して貰った服を見た後、嫌そうではない顔でどちらかと言うと楽しむような口調で、ニィー…と、笑みを浮かべた。


「この着物、こおばしい程の血で染まっているようだな…」


薄暗い部屋だった為と服が殆ど黒系のものだった為、赤く血塗られた服はさして気付かれるほどの色はしていなかった。

ただ、血の独特の匂いはしてはいたが、その血の匂いを目を細めて感じている美青年に対して、ユウは何処か楽しそうに薄っすらと笑みを浮かべたのだった。


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後書き:はい、第二話は、中途半端に終わり申し訳ありませんでした。

     取り敢えず、書く時間が遅いため、ストップ掛けられたりしたんですよね、これが。

     後、この作品わけわからんとかいう方が居たらどうもすみません。

     後編も書き上げた後、可笑しな部分などあれば、後々訂正書き直しすると思います。