これは何だかご存知でしょうか。
ヒントは、「視覚障がいのある方の為に開発された物」です。
視覚障がいのある同僚と共に出張している時、
時折彼がポケットから取り出して握っていました。
はじめて見る不思議な形です。
彼に、「何、それ?」と聞いてみました。
正解は「時計」でした。
上下を間違えずに握りやすく、親指でボタンが押しやすいデザインになっています。
ボタンを押すと振動します。
ブルっと短い振動は1を表し、
ブル~~~っと長い振動は5を表します。
つまり、ブル~~~、ブル、ブルだと7ということです。
上のボタンが時間、
中のボタンが分の十の位、
下のボタンが分の一の位を振動させます。
これまでの視覚障がいのある方向けの時計としては、
文字盤の蓋が空き、針を指で触るものや、
ボタンを押せば、音声で時間を知らせてくれるものなどがありました。
しかし針を触るタイプは、時間が狂いやすく、
また、音声のタイプは、打ち合わせ中などで使いにくいという難点があったのです。
しかしこの時計なら、時刻が狂う心配もありませんし、
打合せ中でも、こっそりポケットの中に手を入れ時間を確認することができます。
視覚障がい者の就労が珍しくなくなってきたこの時代だからこそ、
生まれた製品ではないでしょうか。
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