
(C) 2006 Tatira Active Filmproduktions GmbH & Co. KG
『ペネロピ』(06・イギリス/101分)
★★★☆
監督:マーク・パランスキー
出演:クリスティーナ・リッチ ジェームズ・マカヴォイ
3月8日(土)公開
エグい・グロい映画がすき
ですが、たまにはこういうメルヘンチックなのも好んで見ます
クリスティーナ・リッチはティーンの頃からずっと見てるから
なんだか親近感が沸いちゃいます
リッチといえば、個性です
「恋する人魚たち」(90)
ではプリチーな女の子でしたが
「アダムス・ファミリー」(91)
でいきなり子供ながらにブラックな個性と”ツワモノ”を匂わせる広~いおでこを披露
「キャスパー」(95)
でキュートに返り咲き
「Dearフレンズ」(95)
「ゴールドディガーズ」(95)
とティーン俳優のさわやかな黄金期を迎え、ほっそり体型でカワイイ若手女優として親しまれていると思いきや
「アイス・ストーム」(97)
でいきなり脱皮。翌年の
「バッファロー66」(98)
で大爆発いたしました。19歳ですでに一筋縄ではいかなさそうな”大物”オーラを放ち始める。
心も体も膨れ上がった彼女を見て少し心配に。
「I Loveペッカー」(98)
で若干、普通のおとめさを取り戻すものの、気が抜けない危うさが見え隠れ
「熟れた果実」(99)
このタイトルにいたってはまさに彼女そのものだ
「200本のたばこ」(99)
こういうインディーズムービーの常連になりつつあると思いきや
「スリーピー・ホロウ」(99)
でティム・バートン作品に参加。メジャー映画でジョニー・デップと共演する(といっても98年に「ラスベガスをやっつけろ」で1度共演済み)
「耳に残るのは君の歌声」(00)
で、またまたジョニーと共演。お互いお気に入りの様子。キスシーンもあり。
「私はうつ依存症の女」(01)
これが、また見事。これは彼女の”素”かと思わせる熱演。演技派への道。
「モンスター」(03)
本領発揮。少し屈折した役をやらせるとダントツにはまる。
「ブラック・スネーク・モーン」(07)
サミュエル・L・ジャクソンおじさまと共演。セックス依存症の女を演じる。
もうここまで来ると”ワケあり”の役柄じゃないとしっくりこないと思わせるまでに成長。
結論
クリスティーナ・リッチという女優の個性は肥大し続けている
のである。
そして、ここにきて「アメリ」を思わせる美術に囲まれ、カワイイお嬢様を演じた
「ペネロピ」が日本公開!
なんとあのリッチが、箱入り娘です!
しかし、しかし!
やっぱりリッチはリッチ。
お嬢様といっても、鼻はブタばな耳もブタ耳
さらに、箱入りといっても正しくは
「家に閉じ込められている」家入りです。
それもこれも、5代前の先祖がかけられた呪いのせい。呪いを解くには、名家の一員のふか~い真実の愛が必要だという。だから、18歳の頃から母が厳選した名家の一員たちとお見合いを続けているんだけど、「ブタっぽい顔」のせいで7年間連続でお見合いは惨敗中・・・。もう一生このままかもしれない。そう思ったとき、ある一人の男性マックスが現れる。でも、やっぱり現実は甘くない・・・?マックスに振られたと勘違いしたペネロピは、ブタ顔のせいで25年間一度も出た事のない外の世界へと一歩踏み出す決心をするのです!
というお話。
で、こちらが、ぶたっぱなのペネロピを演じたリッチお嬢です
ってか、リッチさんに限っての話ですが
ブタ鼻あっても、しっくり・・・きてません?
超似合ってる!・・と思いません?
君ならその姿で堂々と街に出ても大丈夫だよ!≧(´▽`)≦
でも、乙女は悩むのです。箱入り(家入り)ですから。
そんなペネロピを気にかけるのがこの男性。
私の大好きなジェームズ・マカヴォイくんです(´∀`)
この写真じゃ分かりづらいですが、彼、超かっこいいんです(〃∇〃)
汚れた役でも、そのキラキラな瞳は隠せません!
その上目づかいに、ノックダウン!
雪見だいふくのように、溶ろけそう・・・
王子と呼んでいいですか?(///∇//)
で、実は、リース・ウィザースプーンの姐御も出演しています。
ってか、この映画の製作総指揮が彼女です
やり手です
しかも、この撮影は、彼女がアカデミー賞を獲った翌日にあったそうで、現場は大変だったとか
ちなみに、リースのあねさんは、これまた私の大好きな俳優ジェイク・ギレンホールと交際中・・・
ライアン・フィリップと結婚してるときは、なんとも思わなかったけど
ジェイクと付き合ってるなんてうらやまし過ぎ。
いいなぁ、ねえさん。見る目あるわ
おっと、映画の紹介からだいぶんズレたな・・・。
この映画は、コメディとしてもラブストーリーとしても、人生の教訓としても楽しめる1作です。
あったかみのある美術もかわいいし
それと、ペネロピの母親に注目してみて。
ペネロピを世間の目から守ろうと、何かと必死なまでに過保護な母さんで、ことあるごとに「キイキイ」うるさい。
で、ペネロピが出て行ったとき、叫ぶところがアップになります。
あれ?何かこのシーンとこの顔、見たことあるな~。
この親しみのある叫びっぷり・・・
と考え、あとで調べてみると
「あっ!なるほど!」
すっきりしました。
この母さん
「ホーム・アローン」
で、幼い息子をひとり家に置き去りにして旅行にでかけ
「ケビーーーン!!」
とドアップで叫んでたあの母さんと同じ人だったんです。
叫び方変わってない!!!
そのことに気付いたとき、ちょっと嬉しかった
ふふ。
でも、今回は
置き去り
じゃなく
家出
ですが。
叫び方とテンションは一緒です。
ふふふん。
(*^ー^)ノ