「リア王」 キャナルシティ劇場 | muchaholyのブログ

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「リア王」って、確か小学校の国語の教科書に載っていたと思うんですよね。それで、少しの間学校でリア王ごっこが流行ってました。
一番人気は、末娘コーディリア。そりゃ、そうだ。一番優しく頭の良い娘ですものね。
 
リア王が、自分の領地を譲るにあたり、3人姉妹に誰が一番自分を喜ばせることができるか試す。
二人の姉は口先だけで王を喜ばすが、正直なコーディリアは、王を喜ばせる口先だけの甘言を言えず、父王の怒りを買って勘当される。
 
姉娘、二人のところに身を寄せるようになったリア王は冷遇され後悔する。
 
シェイクスピア4大悲劇なんですよね。それは知っていたはずなのに、漠然とした記憶で、王はコーディリアに救われめでたしめでたし、の勧善懲悪ものと思い込んでました。
 
ラストは悲惨。リア王はじめとして、3人姉妹も家来たちもどんどん死んでいく。
 
衣装は現代的なスーツ、ウォーターサーバーが舞台上に置かれていて、舞台が現代のオフィスを連想させます。
さしづめ、リア王は会社経営を子どもに譲り、引退する社長のよう。
 
日本の中世を思わせる蜷川マクベスも面白かったですが、こちらの世界観も斬新で面白かったです。
 
リア王の段田安則さん以下、豪華な俳優陣。セリフも聞き取りやすい。3人娘は、江口のりこさん、田畑智子さん。上白石萌歌さん。
お姉さんの上白石萌音さんは、いまごろはもうロンドンでしょうね。「千と千尋の神隠し」ロンドン公演大成功だといいなぁ。
 
大河ドラマ「光る君へ」に出演の玉置玲央さん。段田さんの息子ではなく、浅野和之さんの妾腹の息子役。
不遇な役が「光る君へ」と被ります。
策を弄し過ぎて、ここでも自滅。お可哀そうに。
見終わってから気づいたんですが、朝ドラ「らんまん」で波多野を演じられていた前原滉さんもご出演。
オペラグラスがいらない席だったのに気づかなかった!けっこう好きなんだけど、ちゃんと最初に確認しておけばよかったな。
 
シェイクスピア劇って人間の業を描いているからか、普遍的な人気なのでしょうね。
役者にしても演出家にとってもやりがいがあって、チャレンジしがいがありそう。
 
今度、吉田羊さんの「ハムレット」も柿澤隼人さんの「ハムレット」も福岡公演があるのですが、どちらも福岡市内ではないんですよね。
観たいけれど、迷うところです。