N043 : ついにプレイピア白浜駅が廃駅へ… ~JRダイヤ改正①~で、取り上げましたように、八戸線「プレイピア白浜駅」(臨)が3月17日のダイヤ改正を持って廃止となりました。
「プレイピア白浜駅」はJR八戸線の鮫駅~陸奥白浜駅にある臨時駅で、1985年に開業した「プレイピア白浜」の最寄駅として、1986年に開業しました。
しかし、バブル自体の象徴と揶揄されたように、「プレイピア白浜」自体がすぐに衰退してしまい、1995年を最後に「プレイピア白浜駅」に列車は止まらなくなり、休止駅となりました。
その後、「プレイピア白浜」自体は2001年に無料開放の形で再開業しましたが、利用人数が激減したことにより2009年にまた閉園となっています。
その間も「プレイピア白浜駅」は休止駅として存在し続けましたが、今回のダイヤ改正により、ついに、ついに廃駅となってしまいました。
もちろん、廃駅となる前から休止駅でしたので、残念ながらプレイピア白浜駅に止まる列車は一本もありません。
そのため、お隣の「陸奥白浜」駅から2km弱の道のりを徒歩で訪れることになりました。
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前説は終わりで、ここからが本編です。
訪問したのは2012年3月11日ということで、東日本大震災からちょうど一年だった、運命的な日になりました。
八戸も少なからず被災を受けた土地ですので、このような運命的な日に東北地方に訪れたことに少し奇跡的な想いを馳せながら出かけてきました。
2012/03/11 旅程
●東京
| 8:28発
| はやて17号(指定席)[新青森行]3時間3分
| 11:31着
○八戸
| 12:19発
| JR八戸線(普通)[階上行]29分 キハ40 564
| 12:48着
●陸奥白浜
| 14:12発
| JR八戸線(普通)[八戸行]13分 キハ40 564
| 14:25着
●陸奥湊
| 14:29発
| JR八戸線(普通)[鮫行]6分 キハ40 593
| 14:35着
●鮫
| 15:28発
| JR八戸線(普通)[八戸行]12分 キハ40 593
| 15:40着
●本八戸
| 16:20発
| JR八戸線(普通)[八戸行]9分 キハ48 1546
| 16:29着
●八戸
| 16:56発
| はやて88号(指定席)[東京行]3時間8分
| 20:04着
■東京
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八戸えんじょいカード
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色々@回転寿司 すし市@八戸駅
三島シトロンサイダー@ほんぱちぬっく@本八戸駅
うにと貝の磯めし -いちご煮めし-@八戸駅
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ほんぱちぬっく@本八戸駅
色々トラブルはありましたが、無事プレイピア白浜駅にお別れすることができました。
実は、計画からは大分変わってしまったのですが…それでも楽しい旅行になりました。
それでは、写真と共に振り返っていきます。
お昼は八戸駅の回転寿司屋(すし市)で景気づけをしました。
ネタはたくさん食べたのですが、代表して大間のマグロ(中トロ)です。
この後、みどりの窓口で「八戸えんじょいカード」を買う予定だったのですが…異常にみどりの窓口が混んでいて買うことが出来ませんでした。
フリー切符は事前に買っておくべきだったのですが…久しぶりの鉄道旅行でそのあたりのカンが完全に鈍ってしまっていました。
なお、「八戸えんじょいカード」とは、JR東日本八戸線八戸駅~種差海岸駅、南部バス一部区間、八戸市営バス全線が1日乗り放題のフリー切符です。
参考:八戸えんじょいカード - Wikipedia
慌てて、青い森鉄道の窓口で陸奥白浜駅までの切符を購入。
JR区間の切符なのに青い森鉄道のロゴが入っている珍しい切符が発券されました。
なぜ慌てる必要があったかというと…陸奥白浜駅まで行く列車は一日に7本(ダイヤ改正前)しかなく、予定の列車に乗れないとすべての計画が狂ってしまうからです。
慌ててホームに向かって、なんとかギリギリ間に合って乗れたキハ40。
高校生がたくさん乗っていましたが、本八戸駅で大量に降りたため、無事コンパートメントに座れました。
そんなこんなで陸奥白浜駅に到着しました。
一面一線で、駅舎がなく待合室しかない無人駅です。
下車したのは自分と地元の方、二人だけでした。
もちろん、プレイピア白浜駅に向かったのは自分だけでした…。
事前の天気予報では、低気圧の接近により大雪・極寒と聞いていたのでびびっていましたが、陸奥白浜駅に到着する頃には雪も小ぶりになっており、寒いのは寒かったのですが、思ったほどではありませんでした。
陸奥白浜駅から2km弱の道のり、徒歩でプレイピア白浜駅を目指します。
少しだけ時間に余裕があったので、白浜海岸に寄り道してみたり。
そんなこんなでプレイピア白浜に到着。
しかし、プレイピア白浜自体が閉鎖となっているため、バリケードがあって入れなかったのですが、脇道が残っていたので、そこから駅の方に向かいました。
そして…ついにプレイピア白浜駅に到着。さすがに感動しました。
ホームが閉鎖されていて入れないことはわかっていたので、全て手前からの撮影です。
ホーム全景(鮫駅から陸奥白浜駅方向)
駅標
正面遠くから
正味10分ぐらいの滞在でしたが、ものすごく集中した時間が過ごせて、やっぱり自分が追い求めているのはこういうものなのかな…と改めて感じさせてくれました。
貴重な瞬間をもたらしてくれたプレイピア白浜駅に感謝です。
本音を言えばホームに入りたかったですが…こればかしは仕方がありません。
帰りは思ったよりも時間が足らず、ものすごい早足で歩いてなんとか列車に間に合いました。
折角ここまで来たので、他の駅にも降りてみたかったのですが、なにぶんフリー切符を買いそびれている状態…ということで、陸奥湊駅で列車交換をしている間に「八戸えんじょいカード」を購入して、降り鉄モードになりました。
列車交換の逆側に乗って、終点の鮫駅へ。
八戸線の列車の多くは、この鮫駅が終点となります。
この鮫駅、木造駅舎が残っている事自体が素晴らしく、かなりの興奮状態。
しかも、鮫駅だけに鮫の置物があるではないですか…これは素晴らしい!
時間があったので、鮫駅の近くにある蕪嶋神社に行きました。
この神社は蕪島というちょっとした島の上に立っており、八戸線で鮫駅から陸奥白浜駅に向かっている間に左側の海を眺めていると、よく見える気になる神社です。
先程も書きましたように、この日は東日本大震災からまる1年。
時間もちょうと震災が起きた14時46分頃ということで、お参りに来られる方々でごった返していました。
折角なので、自分も蕪嶋神社でお参りをしてきました…ほんと、あのようなとんでもない大地震、そして悲しみに明けくれてしまうような大津波が二度と起こらないことを祈るばかりでした。
そして、折り返しの列車で本八戸駅へ。
八戸市の中心は八戸駅ではなく、この本八戸駅の周りになります。
しかし、実は一回も訪れたことのない駅で、初体験になりました。
降りた目的は、寒さで凍えている体を暖めるために、温泉に入りたかったからです。
旅行にいくと日帰り温泉を探しては入りに行くのが自分の楽しみ方の一つです。
自分にとっては、鉄道・食事・温泉が旅行の3大ポイントですね!
ということで、時間のない中ほんぱちぬっくへ。
ここで、珍しいサイダーを発見しました…その名も「三島シトロンサイダー」
八戸の水を使ったサイダーということです。
そして、八戸駅に帰ってきて、駅弁を買って帰宅となりました。
買ったのは、八戸の郷土料理「いちご煮めし」を駅弁にした、「うにと貝の磯めし -いちご煮めし-」@吉田屋です。
いちご煮といえば、ウニとアワビの共演ですね…。今回も堪能させて頂きました。
-完-
毎度のごとく計画通り行かないわけですが、それも旅行。
ハプニングの中でも、自分なりのポイントは何気に抑えつつ、いい旅になりました。
プレイピア白浜駅が廃止になってしまうのは残念で残念で仕方が無いですが、このような想い出を作ってくれたことに大変感謝をしています。
ありがとうございました。
あとは、3月17日以降の動向が気になります…廃駅になるわけですから、駅標は間違いなく撤去されるでしょう。
あとは、ホームが壊されるかどうかですが…どうなるんでしょうかね。
また機会があったら遊びに行ってみたいですね。(歩くのは大変ですが…(苦笑)