「企業内研修」という世界は、無限の可能性がある「企業革新の宝庫」だと思います。
なぜなら、研修を受ける社員は、幹部やこれからを期待されている人が多いですね。
研修で学んだ中味が良かったら、必ず現場で実行します。
毎日の研修で「革新の種」を蒔き続けることが、人材開発担当者の喜びであり、ミッションです。
しかし人材開発課の企画で会社の革新が成功したという話は、あまり聞きません。
「この忙しいのに!研修どころじゃないですよ!」と言う人が多いものです。
「研修即経営」「研修即革新開始」と定義して、研修の概念を再構築しませんか。
研修体系に予算をつけ、毎年同じ研修を繰り返す研修方式は、キッパリと止めましょう。
なぜなら、成果が出ない“賽の河原の石積み“だからです。
現場ニーズを調べず、有名な研修会社と講師で選び、
研修後の「アンケートで評価が良ければ成功」と判断する。
そんな研修課長は、これからの人材開発に最も不適格です。
研修前と研修後で、劇的変化を起こすことを「研修企画者の使命」とすることです。
研修講師への評価は、直後のアンケート評価でなく、研修3カ月後の実践成果です。
「研修後は現場で実践が始まる」という「知行合一」を、研修の絶対条件にしませんか。
人材開発課の企画は、会社の組織風土を変える威力があると、私は確信しています。