先日、高知を旅行する機会を得たので、備忘的に残していきます。初回は地域金融機関編です。
まずは“信金業界のヘッジファンド”の異名をとる高知信用金庫です。経営トップである理事長の山崎久留美女史は高卒で窓口テラーからのたたき上げ、預貸率は10%程で貸す気ほぼゼロ、自己資本比率は43%程とチタン並みの好財務を誇るラノベ級の最強信用金庫です。
高知信金の社債と株式の保有比率はおよそ半々で合わせて6,000億円程、各域の電力会社のほか、ENEOSや住友電工、豊田通商などの大株主でもあります。昨今の市場活況もあって、出資金配当率は法定上限の年率10%を叩き出しているほか、ATMは全日全時間帯で手数料無料(他行振込手数料も110円~220円!)などユーザー還元にも手厚いという特徴があります。
なんで日銀の四国を代表する支店が高松や松山ではなく高知にあるんだ?と思いきや、四国に関しては徳島を除いて高松や松山にもあり、全国に32支店もあるのだそうです。さくらレポートの作成等をしているものとみられます。
3つ目は高知を代表する第一地銀・四国銀行です。「日本三大がっかり名所」として知られるはりまや橋の近くにあります。目抜き通り同士が交差する視認性の高い角地に位置し、立地は最強です。
四国銀行は名前だけなら四国を代表する銀行感がありますが、伊予銀行(松山)や百十四銀行(高松)の方が存在感があるので、阿波銀行(徳島)と並んでやや影の薄い印象です。ただ大和証券初となる地銀との包括提携を実現していることから、今後は巻き返しに期待したいですね。
で、高知銀行という名前だけなら高知を代表する地銀(実際は第二地銀)があるのですが、最初に見た高知信金に感動しすぎて写真を撮るのを忘れました。次回訪問時に撮りたいと思います。
~つづく~
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