【振り返り】石油関連11社株価レビュー(2022年12月)。 | なちゅの市川綜合研究所

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標題のとおりです。あくまで競馬と全く同じ感覚で、昨年12月18日に半年後の株価推移を漠っと予想していました。半年ほど経ったので、一度振り返りをしてみたいと思います。

 

なお、本エントリの作成に当たって特定のリース銘柄を買ったり、または既に買い増していたり、または売ったりする予定があるわけではありません。そのため、強気判定をしていても私とセイムボート投資になるとは限りません。また、改めて業績のチェックなどもしていないので、私の20年の投資キャリアに基づく直感的な相場観が予想のベースとなります。凡例は【◎〉〇〉▲〉△〉×〉無印】です。見方は競馬と一緒ですが、▲や△のマークが現株価水準に対してニュートラル(現状維持)くらいのイメージです。

 

【株価は2022年12月18日→2023年6月30日】

株価の後のマークは期間における投資成果ではなく、当初の予想を示しています。

 

①INPEX(1605) 1,468円→1,598円 ▲ 

➁石油資源開発(1662)4,030円→4,300円 △

③出光興産(5019) 3,095円→2,886円 〇

④ENEOSHD(5020) 455円→494円 △

➄コスモエネルギーHD(5021)3,705円→3,930円 ▲

⑥伊藤忠エネクス(8133)1,011円→1,267円 △

⑦富士石油(5017)258円→274円 ×

⑧三愛オブリ(8097) 1,222円→1,518円 ×

⑨日新商事(7490) 913円→914円 △

⑩BPカストロール(5015)937円→879円 ×

⑪カメイ(8037)1,187円→1,477円 △

 

【短評】

ベンチマークの同期間の日経平均株価が27,527円→33,189円へ5,662円ほど2割上昇していることを踏まえると、石油セクターは相対劣後したと言えるかと思います(無理やりよく言えば出遅れ感がある)。これは油価がバレル74.50$→70.45$に下落した

ほか、60$台まで低迷していた時期が長かったことも要因と考えます。

 

元より本命格として◎を付した銘柄はゼロでしたが、唯一〇を付した出光興産に至っては期間マイナスという不甲斐ない結果となりました。ここは石炭価格の高騰恩恵もあった銘柄ですが、石炭価格はやや落ち着いてきているほか、株主還元が想定以下に留まっていることが見送り要因になっているとみられます。

 

中穴格の▲を付したINPEXも油価低調・為替円高影響による出遅れ気味であり、同業であり△を付した石油資源開発(JAPEX)も同様の値動きをしているので整合的ですが、足許では顕著に円安に振れてきているため、ここからは株価回復フェーズが見込まれます。JAPEXは配当性向3割目途で大幅減配をガイドしてしまいましたが、一部復元配も見込まれます。

 

もうひとつ▲中穴格のコスモエネルギーHDも村上ファンドの仕掛けが入りましたが、株主総会でMoMという“奇策”による採決で買収防衛策が発効してしまったため、株価的にも見送られてしまいました。

 

日経平均を一応アウトパフォームしたのは△の伊藤忠エネクスのみとなりましたが、連続増配と親の伊藤忠商事が爆上げした影響によるファクター効果があった個別要因として捉えています。そんなわけで全般苦戦気味のセクターでしたが、石油開発2社は為替効果で徐々に持ち直しが見込まれます。今後に株価展開に期待したいと思います。

 

*参考記事(本企画ローンチ時) 2022-11-20

石油関連11社株価レビュー(2022年12月)。

 

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。 

特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 

基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。


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