先週のエントリでは確かグロース株の組み入れ比率を増やしてコア化していくと言いましたが、当方の投資基盤はあくまで高配当株やREIT、優待株がコア中のコアですので、特に高配当株については定期的にアップデートしていきたいと思います。
上のスクリーニングは本則市場の時価総額500億円+銘柄を配当利回りの高い順に並べたものですが、配当は実績ベース抽出されているため、あくまで参考値となります。個別にいくつか見ていきたいと思います。
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×:エイベックス(7860)
南青山の自社ビルを売却して得た爆益の一過性配当実績が含まれており、予想は例年並みの年50円配で本当は3.3%くらいです。業績ボロボロでも創業者であるMAX松浦氏のために年50円配当は続くとみられます。
△:菱洋エレクトロ(8068)
実績ベースでは年180円配も、予想ベースは年120円配のため4.6%水準か。メガトン級の自社株買い(買付総額220億円弱、27%強)も完了し、中計で謳われているDOE5.0%もこの2022年1月期で終了するとみられるため、次の還元方針が見えないうちは買いずらいところ。
▲:日本たばこ産業(2914)
当社も減配が未反映のため、実際は年130円配で6%弱です。業績自体は強含んで推移しており、今期に実施しているリストラが無事に終わればいくらか配当を復元するような気もします。
◎:ソフトバンク(9434)
今期予想が据え置きの年86円配だったのは失望感があるものの、配当利回り6%超なら及第点か。当社に対する投資スタンスについては、結局のところ「ソフトバンクKK」、だけでいいのではないか問題を考える。を参照のこと。
〇:大和証券グループ本社(8601)
実績で年36円も配当したので見えががりの利回りは5.6%とかまで跳ね上がってますが、仮に外部予想水準である年28円配とした場合は4.5%水準か。太陽光(ESG)や不動産などの周辺分野の成長が著しく、大規模特損を計上した野村などよりプレミアムを乗せた評価が可能と考えています。
▲:日本郵政(6178)
発行済株式数の6%を超える先日の2,500億円規模のメガトン自社株買いはサプライズ。傘下のゆうちょ銀と違って減配予想となっておらず、これで今期の年50円配の蓋然性が高まったとみています。追加放出のために株価を上げたい大人の意思を感じます。
注:東京海上HD(8766)
弱いガイダンスと不発に近い株主還元策が失望され、金曜日まで新安値を絶賛更新中です。スクリーニング漏れながら、9月末に実施されるであろう一過性配当35円(予想)を考慮すれば、配当利回りは4.8%水準が見込まれます。また自社株買い期待も以前燻っており、それなりの総還元性向が期待されます。順調な海外の成長にも期待。
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以上、ソフトバンクと大和証券G本社を軸としたいものの、このまま東京海上が安値を更新するのであれば、俄然投資妙味が上昇するので、注意銘柄(ポジティブな意味です)とします。
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