想定通りのバリュー株復活も、今のうちにグロース株の“真贋”を見極めたい。 | なちゅの市川綜合研究所

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今年の取組方針については元旦エントリでも記した通り、昨年全く見せ場の無かった大型バリュー株を軸に、個別で良さそうなグロース株をアラカルトで拾っていく方針としました。あれから早や2ヵ月が経ちましたが、金利は当方の想像を超えて速いスピードで上方向に向かっていっており、株価パフォーマンスについても、昨年活躍したグロース株よりも大型株の方が優位な状況となっています。

 

高配当株に代表される昨年見送られたバリュー株は年初を底に軒並み噴いており、マクロ的な見立ては運よく読み通りの展開になったのですが、現状においてはアンワインド/ショートカバー要素が強く出ている面が強いと考えており、それが向こう1~2年のトレンドになるかというと何とも言えないものと考えています。確かに今期の成長率については装置産業が多い大型のバリュー株の方が強く出ますが、ペントアップ需要のような反動増も少なからず含まれているため、本当の意味での業績回復かどうかは、今期~来期のうちはまだ見極めきれない部分も大きいと思います。

 

そのため、株価水準が急速に出直りつつある大型バリュー株については、年内にある程度先々の見通しを付けて、保有継続するか株価次第で売却するかを判断していくとともに、足許で株価がモタついているグロース株の調査を進めたいと思います。グロース株は逆に“巣ごもり”でたまたま業績が良かったECなど仮需による好業績企業の化けの皮が剥がれる可能性がある一方で、新生活様式への移行で恒久的な成長を遂げられそうな銘柄も数多く見受けられるため、後者のような会社を丁寧にピックしていきたいと考えています。この真贋がはっきりする段階ではバリュエーションに差がついてしまっているはずなので、いまやらない手遅れになるとかなと考えています。

 

日経平均3万円到達による心理的な達成感から、なんとなく売ってしまいたくなるのが投資家人情かとは思いますが、出来るだけ気分の良いうちににやることをやっておきたいものですね。

 

*参考記事  2021-01-01

今年の取組方針(投資戦略アウトルック/2021.01.01)。

 

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