投資パフォーマンスの低下よりも怖いもの。 | なちゅの市川綜合研究所

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今月末あたりからまたカタギの仕事が忙しくなってくる見込みであり、投資にかけられる

時間を取れなくなるのが目下の悩みのタネであります。ただ一口に「投資にかけられる

時間」と言っても、パフォーマンスとかそのようなものは、以前よりも興味が薄れていて、

月間どころか年間を通じてマイナスで着地したとしても、ほとんど気になりません。

 

売却でキャピタルゲインが出ても出金するわけでもなく、どうせ他の株を買うだけなので

「儲かった」という意識も希薄であり、あえて「儲かった」のを実感するところといえば、

20%強を源泉で引かれて銀行口座に入金される配当額が、毎年少しずつ漸増していくの

を見るのがパフォーマンス評価というか、唯一の楽しみとも言えます。尤もこれは、昨今の

日本企業がガバナンス強化の一貫で、利益の多寡によらず内部留保を吐き出しまくって、

配当額がガンガン増えていっているという側面もあり、それは私の投資の腕とあまり相関

がないような気もするですが、そういう細かいことは考えないことにしています(笑)

 

そんなわけで、パフォーマンスに興味がない私は、田舎の地主系金持ち爺様の株式投資

のように“買ったらおしまい”の放置型ロングオンリー方式の運用に甘んじてしまっている

ことは事実ですが、それはそれでよしと整理しています。ただ我慢できないのは、冒頭に

記したとおり、インプットの時間が取れないことによる当方自身のバリューの低下です。

 

かいつまんで例えると、自身の投資パフォーマンスの低下といったは所詮は一過性のもの

であり、所詮は単年の「P/L」の劣化にすぎない一方、インプットの時間が取れないというの

は「B/S」の劣化と言えます。投資に関する知見は今後の人生で半永続的に活用出来るこ

とを考えると、吸収力の高い若いうちに(といってももう30代後半だけど)蓄えることがベスト

のため、これを十分に出来ないというのは自身のバリューが増えないか、ないしは毀損して

いるということなので、目下の自分にとって少なからずストレスとなっています。

 

私は不動産業に従事しているから特に・・・というわけではありませんが、フローの要素が

高い単年の「P/L(ここでは年間等の短期パフォーマンスを指す)」よりも、ストックの要素が

高い「B/S(ここでは投資に関する知見を指す)」を非常に重視しています。私も働き盛りと

呼ばれる年齢に入っており、人生でもっとも無理が効く時期だと思っているので、意識的に

インプットの時間を取って、時代に取り残されないように踏ん張っていきたいと思います。

 

*参考記事① 2018-06-19 

若い頃の“貯金”、で食っているような感覚。

 

 

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 

基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。


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