気になる高配当銘柄の短評・その②。 | なちゅの市川綜合研究所

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当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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標記のとおり、一言コメント集です。なお配当利回り順位は今日(5/23)現在のものであり、

前回エントリ(5/17)時点のものとは抽出時点が異なるため、当然に順位が異なります。

本エントリの内容ついてはきちんと調べていませんので、投資の参考にされる際は、その

正確性についてご自身で再度ご確認いただきますようお願いします。

 

42位・長谷工コーポレーション(1808) 5.32% ◎

前期は特別配当により超大盤振る舞いの80円が配当されたものの、今期はまさかの60

円に逆戻りです。外部予想では80円維持、75円への減配、下限でも65円への減配あたり

が予想の中心だったので、市場の失望感はあまりに強く、株価は真っ逆さまの状況です。

ただ優良財務であり、ストック型モデルであることを考慮すると、足許の株価は明らかに

オーバーシュート気味であり、投資妙味は強い状況と考えます。本欄ではトップピック。

 

43位・日産自動車(7201) 5.29% ×

前期の57円配当から、17円減配となる年40円の配当予想で、長谷工同様こちらも失望

売りがキツイ状況。こちらも株価下落により、皮肉にも配当利回りが回復してきたものの、

年40円の配当でも配当性向は90%超の水準であり、業績如何ではタコ配待ったなしという

状況でもあり、値頃感より再減配の可能性を意識せざるを得ない状況。手出し無用か。

 

79位・丸紅(8002) 4.98% 〇

三菱商事の派手な自社株買いや、住友商事の大増配の影に隠れ、前期の34円配当から

1円積み増しの35円予想でこちらも失望売りがキツイ状況です。ただ配当性向25%水準を

据え置いた一方、財務の良化具合により自社株買いを実施してくるとみられ、今回決算

では株主還元策を繰り出さなかった分、他商社より“玉”が温存されているとも言えます。

 

326位・蝶理(8014) 4.05% 〇

大手専門商社で東レ子会社。今回の決算シーズンでは、淺沼組を筆頭に、図書印刷や

世紀東急工業でかなりの成果を残したストラテジック・キャピタルの仕掛け銘柄ながら、

こと当社については前期60円の配当が、今期は62円にたった2円積み増しされたただけ

どいうほぼゼロ回答となり、ストラテジックも怒り心頭とみられます。一方、親分の東レは

業績が傾いてきたこともあり、実質無借金でマルチプル6倍の当社を完全子会社化する

ことについてはインセンティブが小さくないものとみられ、カタリスト含みか。

 

以上、前回の続きで4銘柄を挙げてコメントしてみました。本当はアルテリア・ネットワー

クスとかもコメントしようかと思ったのですが、足許で株価が持ち直してしまたのでヤメ

ました。今回の高配当株コメントはこの辺にしたいと思いますが、美味しそうな銘柄が

相当あるように思います。よくわからない中小型株買ってる場合じゃないな・・・と。

 

*参考記事① 2019-05-17

気になる高配当銘柄の短評。

 

 

 

 

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