会社四季報は“紙媒体”がオススメ。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

IMG_2875.jpg

四季報の読み進め方については、以前もエントリしたことがあるので、詳しくはそちら(なちゅ

式・会社四季報の読み方)を参照していただければと思いますが、今回は四季報、なかでも

特に紙媒体の四季報を買うことの意義を考えてみたいと思います。

 

最近は大体どこのオンライン証券でもタダで読めますし、スマートフォン表示にも最適化され

ているので、あえて紙媒体の四季報を買う理由に乏しくなっていることは事実だと思います。

また、四季報オンライン(有料)やCD‐ROM版については、速報性や同業他社とのバリュエ

ーション比較の容易さ、スクリーニングをはじめとする高い検索性能を有しており、紙媒体

にはないメリットがあるため、そちらを選好するのも十分理解出来る選択肢であります。

 

ただそれでも私は紙媒体に拘る理由がいくつかあります。理由のひとつは、相場の全体感

を知るためであり、どんな銘柄がどんな水準まで買われているのか(あるいはどんな銘柄が

買われてないのか)を漠然と把握するためです。四季報はある程度業種の近い銘柄や上場

時期の近い銘柄が一団で載っているため、紙媒体で何となく固まりで読んでいけば、雰囲

気を掴むことが出来ます。これがオンライン証券版の四季報や、四季報オンラインで読もう

とすると、(私の場合は)自分の目当ての銘柄にしか目がいかなくなり、その銘柄“ありき”の

銘柄スポット調査になってしまう傾向があるので、それを回避しています。

 

ふたつめの理由として、紙媒体はモノとして存在するからです。買った以上は読まないと約

2千円が無駄になるので、物理的に四季報が目に入る度に、「少しでも読もう」とか、「投資

に活用しよう」とかそういうインセンティブが働きます。これが紙媒体以外だと、所詮は電子

媒体なので、意識して見に行かないと全く見ずに終わります。四季報もちゃんと活用すれば

紙媒体だろうがオンラインだがどれでも役に立つことは間違いないのですが、ネックとなる

のはなかなか読もうと思わないことだと思いますので、PC/タブレット、スマートフォンを立ち

あげずとも、ページを開けば瞬間的に読みはじめられる紙媒体に分があると思います。

 

一応、最後に紙媒体ならではの弱点についても触れておきます。まずはオンライン証券で

タダで読めるのに約2千円がかかることや、重いので機動性が悪い(持ち運びしなくなる)点、

保管しようとするとかさばる点や、過去の検索性能が悪い点などです。これらを気にされる

方は先述の紙媒体“以外”の媒体の方がよいかと思いますので、最終的には好みで選んで

良いと思いますし、コスト的に許容されるなら、併用がベストなのは言うまでもありません。

 

*参考記事① 2017-09-16 

なちゅ式・会社四季報の読み方。

 

 

会社四季報 2018年4集秋号 [雑誌]

新品価格
¥2,060から

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。 

特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 

基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。


このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村