(※会社四季報、とか言いつつ写真は“四季報プロ500”で別の雑誌です)
昨日、会社四季報秋号が発売となりました。3月決算企業の多い本邦では
今年度の1Q 決算までしか反映されていないので、相対的な重要度でいう
と秋号というのはそんなに重要ではないいのですが、だからといって読む
のをサボる・・・というわけではありません。今回のエントリでは、私の四季
報の読み方をご紹介していきたいと思います。
■読む順序について
単一セグメントの新興企業や直近上場企業等も多い2000~3000番台から
読む投資家さんも多いようですが、私は適当に開いたページから読むこと
も多いです。出来るだけ見ている銘柄が偏らないようにしています。あまり
詳しくない業種は読むのも理解するのも大変だったりしますが、銘柄コード
順に連番で読んだりします。気分を変えて“降順”で読んだりもします。
■チェックする箇所について
①最上欄_株価・予想PER2期・PBR
株価位置やPERが高すぎたりする銘柄は最初から見送ったりします。
②右欄_特色・連結事業・設立時期・上場時期・定性評価文章
私は文系ですので(笑)、数字より文字の方が頭に入ってきます。意外と設
立時期を見ています、若い会社よりも業歴のある会社の方が好みです。
③最左欄_比較会社
ここに自分が知っている会社の名前があると、事業理解が早いです。
③最下欄_業績・配当(利回り)
まぁここは当然チェックします。進捗率や直近修正の有無もみます。
④右下欄_本社・従業員数・年収・仕入先・販売先
私の場合住所やビル名は見ます。会社の業績や社格にビルが見合ってい
るかどうか、移転していないかなども確認したりします。年収は高い分には
よいのですが、低すぎると将来のコストアップ要因になるので気にします。
⑤中央欄_大株主・株主数
大株主欄では大手事業会社名や(投資)ファンド、大物個人投資家の有無
などをチェックします。ファンドだとカストディアン名義でわからなったりする
のですが、そこは妄想することにしています。一応、株主数もみます。
⑥左欄_時価総額・財務全般
現金同等物、利益剰余金、有利子負債、自己資本比率などをひととおりみ
ます。ROE・ROAとかは個人的に好きな指標ではないので、見ません(笑)。
⑦左上欄_資本移動
基本的に株式分割はバリュエーションには関係のないものなので、あまり
気にしません(但し優待銘柄を除く)。直近の公募増資などを確認します。
最近は資金調達の方法が増えてきたので、ここに載らない新株予約権等
の場合もあるので、注意する必要があります。何だかおかしいと感じた場
合はEPSの伸び方など見て、ダイリューションの状況を推察します。
■さいごに
一応、チェックする箇所を①~⑦まで書きましたが、全ての銘柄でチェック
するわけではありません。ダメとわかったら途中でやめてしまうこともあり
ますし、「これは」と思ったらその場でマテリアルの確認を始めたりします。
読み方は人それぞれですし、そもそも四季報を読まなくても良いと思うの
ですが、私はお宝銘柄の発掘をするというよりも、市場の温度感というか、
自分の持っている銘柄の相対感とか、業界の動向を「漠として知りたい」
感じです。そのため、速報性も詳細性も東洋経済勝手予想の業績確度に
ついては別に期待していませんし、そこを手厚くするために記者さんの数
を増やして値上げされるのであれば、そっちの方が嫌だなぁと思います。
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