【3254】プレサンスコーポレーション(東証一部) ---
現在値 1,679円/100株 PER6.35 PBR1.18 3月配当優待 9月配当
関西を中心に投資用1Rからファミリー向マンションの開発・販売を展開。
配当金は年2回・合計35円のため、配当利回りは約2.08%となります。
プレサンスコーポレーションは株主優待制度を実施しており、3月末に単元株を保有する
株主に対して、2,000円分のVISAギフトカードを進呈しておりますので、配当優待利回りは
約3.27%となります(※なお、4単元保有で優待は5,000円分のVISAギフトカードとなります)
業績を確認していきます。
■2015年3月期 売上高 656億円、営業利益 122億円 EPS 126円
■2016年3月期 売上高 789億円、営業利益 140億円 EPS 152円
■2017年3月期 売上高 1,010億円、営業利益 156億円 EPS 179円
■2018年3月期 売上高 1,340億円、営業利益 203億円 EPS 232円
■2019年3月期 売上高 1,524億円、営業利益 245億円 EPS 269円 ce
□2018年6月1Q 売上高 815億円、営業利益 192億円 EPS 215円(8/7)
□2018年9月中 売上高 1,115億円、営業利益 221億円 EPS 247円 ce
2018年3月期の売上高は前期比32.6%増の1,340億円、営業利益は同30.1%増の230億円と
なり、期初予想を大きく上回り、破竹の3割増収・増益を達成しました。好採算のファミリー
向け30階建てタワマンである堺筋本町(337戸)が業績を牽引したほか、名古屋白壁(39戸)、
京都烏丸五条(48戸)等の高級物件も順調にこなしました。また、難波ではホテル2棟(183
部屋)を卸すなどしており、業務用不動産の投資家向け分譲も収益を押し上げました。
進行期である2019年3月期の予算については、売上高が13.7%増の1,524億円、営業利益
は20.5%増の245億円と、9期連続となる2桁増益を計画しています。3月末時点で、今期の
予算に対する契約高は既に約78%まで達しており、琵琶湖(486戸)に代表される大型物件
が計上される見通しとなっています。また、去る8月7日に1Q決算を開示しており、売上高
は前年同期比2.2倍の815億円、営業利益は同2.8倍の192億円を叩き出していることから、
頭の3ヶ月で今期業績は鉄板確定圏であり、上振れすら予感させる内容となっています。
なお、当社は2007年の上場以来、(経常)利益予算は必ず達成しています。
当社は今般はじめて中期経営計画を策定しており、3年後の2021年3月期に売上高1,340
→2,478億円、営業利益203→320億円を定量目標として据えています。3年間累計ベース
で6千億円強の売上高が必要となるものの、このうちおよそ4分の1に当たる1,500億円弱を
仕込み終えているほか、中計初年度である今期の業績は頭の3ヶ月でほぼ数字が出来て
しまっており、翌期・翌々期以降の仕入れや販売にリソースを集中出来ることを踏まえると、
かなり野心的な定量目標ではあるものの、達成の確度は相応に有するものとみられます。
また、足許ではマンション以外にもホテル開発を推進しており、今期は大阪4棟・京都2棟・
神戸1棟の計7棟をファンド投資家やホテル事業会社に販売するほか、翌期も同様に広島
1棟・京都3棟・福岡1棟・大阪1棟の計6棟が、販売物件として名有りとなっています。そして
これとは別で、京都や秋田で自社運営の保有型ホテルを展開するほか、良質ワンルーム
については賃貸マンションとして固定資産に上げて、賃料収入の確保を図ります。
他方、株主還元については非常に控えめな状況が続いていましたが、今般「配当性向を
5年以内に20%に引き上げ」、「配当総額前年比15%以上」という新しい配当方針が示され、
今期の予想配当は5円60銭増となる35円配となりました。これでも配当性向は13%に過ぎ
ないため、破竹の業績とは裏腹にずいぶん控えめな還元政策ですが、中計達成のために
強力な仕入れを推進しており、実績期の営業CFは▲400億円、自己資本比率も3割割れ
という財務状況を鑑みると、まぁ仕方ないかな・・・という気もします。
*参考記事① 2017-06-30 1,485円 ---
7期連続の2桁増益を確保、今期業績も鉄板か・プレサンスコーポレーション(3254)。
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