【1726】ビーアールホールディングス(東証一部) --
現在値 433円/100株 PER18.7 PBR3.36 3月配当優待 9月配当優待
極東興和が中核。中国/関西のPC橋梁中堅。MAでエリア拡大し全国化。
配当は3末9末の年2回・合計5円のため、配当利回りは1.15%となります。
ビーアールホールディングスは株主優待制度を導入しておりまして、3月末
・9月末時点の100株以上の株主に対して、500円分のクオカードを進呈して
おりますので、配当優待利回りは約3.46%となります。
業績を確認していきます。
■2014年3月期 売上高 199億円、経常利益 6.0億円 EPS 13.7円
■2015年3月期 売上高 206億円、経常利益 7.6億円 EPS 14.3円
■2016年3月期 売上高 208億円、経常利益 4.5億円 EPS 14.4円
■2017年3月期 売上高 243億円、経常利益 13.2億円 EPS 24.8円
■2018年3月期 売上高 275億円、経常利益 14.5億円 EPS 24.8円 ce
□2017年9月中 売上高 111億円、経常利益 7.7億円 EPS 12.3円(11/2)
2017年9月中間期の売上高は前年同期比7.9%増の111億円、経常利益は
約4.8倍の7.7億円となり、大幅な増収増益となりました。期初受注残が1年
前より3割多い275億円でスタート出来た点や、上期は特に好採算の工事
が多く、進捗計上も順調だったため、官公需の多い当社としてはめずらしく
上期時点で5割を超える利益進捗をマークしました。
なお2018年3月期通期の予算については修正しておらず、売上高が12.9%
増の275億円、経常利益は9.1%増の14.5億円を据え置いています。上期は
手持ち工事の売上計上が多かったものの、受注高に関しては前年同期比
23.7%減となる84億円に留まっていましたが、足許10月に九州・北陸新幹線
の大型案件を受注し、単月で76億円積み上げた結果、手持ちの受注残高
はついに300億円を突破し、今期の上振れ落着どころか、来期の大幅増益
までもが視野に入る水準で、有り余る受注を抱えて順調に推移しています。
当社は昨年9月に公募増資と自社株の売出(@209円)により、約11.8億円の
調達を済ませ、約3兆円もの事業予算を有するNEXCOの「高速道路リニュー
アルプロジェクト」に備え、橋梁用のPC床の生産工場の設備増強を推進し
ています。来年3月の極東興和・江津工場のライン増設工事の完了を以て、
公募調達資金による投資が一巡し、以後は本格的に増産が寄与していく
こととなりますが、足許では本命のNEXCO絡みの案件ではなく、JR絡みで
数字を積み上げている状況ですので、今後のNEXCO案件の受注本格化に
より、一層の業績的な飛躍が見込まれます。気掛かりなのは人手不足のみ
ですが、65歳超の雇用延長や、大学との共同研究経由で新卒を引っ張って
くる手法により、必要な技術者数を確保し、受注拡大体制を整えています。
なお株主還元については、公募増資をしたばかりではありますが、前期の
配当金は記念配込みで2→3.5円に増配し、今期はこの記念配を落とさずに
5円に増配する予定となっています。今期は業績好調のため、ひょっとすると
更なる増配もあり得る状況ですが、増資してもなお財務が良いわけではなく
工場の設備投資完了後はMAに資金を振り向けるのが、当社の本来の姿で
すので、折角の内部留保をあまり吐き出さないで欲しいところではあります。
*参考記事① 2017-07-26 393円 --
受注残は高水準、エクイティ・ストーリー守る。ビーアールホールディングス(1726)。
*参考記事② 2017-01-19 264円 --
指定替え・優待拡充後に公募増資が炸裂、ビーアールホールディングス(1726)。
![]() |
新品価格 |
*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。