【3048】ビックカメラ(東証１部) －－
現在値 1,163円／100株 PER16.9 PBR1.83 8月配当優待 2月配当優待
家電量販大手。ターミナル駅周辺で大型店。傘下にソフマップ・コジマ。
配当は2月8月の年2回・合計12円のため、配当利回りは1.03%となります。
ビックカメラは株主優待を実施しており、2末8末に100株以上を保有する
株主に対して3,000円分(通年合計額)の優待券を進呈しておりますので、
配当優待利回りは3.61%となります。なお1年以上の長期保有で+1,000円、
2年以上の長期保有で+2,000円が追加されるため、利回りが上昇します。
業績を確認していきます。
■2013年8月期 売上高 8,053億円、経常利益 153億円、EPS 14.2円
■2014年8月期 売上高 8,298億円、経常利益 240億円、EPS 57.4円
■2015年8月期 売上高 7,953億円、経常利益 204億円、EPS 39.2円
■2016年8月期 売上高 7,790億円、経常利益 230億円、EPS 65.9円
■2017年8月期 売上高 8,000億円、経常利益 242億円、EPS 68.7円 ce
□2017年2月中 売上高 3,855億円、経常利益 107億円、EPS 35.2円(4/11)
2017年2月期中間の売上高は前年同期期比2.3%減の3,855億円、経常利
益は同11.0%減の107億円となりました。ACや白物家電の販売が伸びたも
のの、デジタルカメラ・PC・携帯電話が低調に推移したため、計画割れで
の着地となりました。そのため、展開エリア的に白物に強い傘下のコジマ
は堅調だったものの、携帯販売子会社のラネットが大きく落ち込みました。
なお2017年8月期の通期の売上高は前期比微増となる8,000億円、経常
利益は4.9%増の242億円の期初予想を据え置いています。上期に開業した
広島駅前・ひばりが丘・広島府中・堺鉄砲町・ららぽ船橋・浮間舟渡がオン
されるほか、下期4月には名古屋駅前のゲートタワーを開業しています。
一方で、傘下のソフマップは通年で14店を閉鎖する予定となっています。
前期に携帯販売とMVNO事業を展開するラネット社が売上高1,000億強・
営業利益23億円とBS11を超える規模まで育ったものの、今期は一転して
低迷しているのは懸念要素です。同社だけで1,000名もの従業員を抱えて
いて人件費が重く、携帯販売やWiMAXの契約高が伸び悩んだ場合、完全
子会社である同社の経費が乗ってくるので、本業の利益を押し下げます。
ただ本業の方は、中核となるビックカメラを中心に好立地への出店計画が
進んでおり、今秋には調布駅前、船橋東武への出店予定です。調布は駅
直上の好立地であり、新宿店利用客との親和性が非常に高く、さくらやの
承継店舗である聖蹟桜ヶ丘との間を埋める店舗であり、船橋も東武百貨店
が駅直上の一強状態にある中で、その2・3Fを抑えた形となります(さくらや
の承継であるFACEとの二重店舗の様ですが、FACEは要らないと思います)
なお、配当に関しては前期に2円増配しており、今期も12円配が維持され
る予定ですが、配当性向はなお17%に過ぎません。その分財務が良化して
いるかと思えば、在庫増で営業CFマイナスであり、借金も増えています。
そのため、今期は連続増配基調の定着を密かに期待していたのですが、
思った以上にハードルが高いな・・・というのが正直な感想です。
*参考記事① 1,018円 2016-11-23 －－
ラネットがBS11規模に成長、10年ぶり増配のビックカメラ(3048)。
*参考記事② 1,018円 2016-06-11 －－
春秋航空や日本空港ビル提携で外需取込を加速、ビックカメラ(3048)。
 |
新品価格
|
*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
