現在値 1,736円/100株 PER14.1 PBR1.58 3月配当優待 9月配当優待
ビルの設備・警備・清掃を中心とした総合管理会社。再開発物件に強み。
配当金は3月9月の合計38円配当のため、配当利回りは2.19%となります。
日本管財は株主優待を導入しており、3月末9月末の単元株主に対して、
2千円分のギフトを進呈しておりますので、配当優待利回りは4.49%です。
なお3年以上の保有で株主優待が3千円分にグレードアップしますので、
その場合の配当優待利回りは約5.64%となります。
業績を確認していきます。
■2014年3月期 売上高 854億円、経常利益 55.7億円 EPS 95.6円
■2015年3月期 売上高 870億円、経常利益 60.3億円 EPS 114円
■2016年3月期 売上高 900億円、経常利益 58.0億円 EPS 116円
■2017年3月期 売上高 920億円、経常利益 64.0億円 EPS 123円 ce
□2016年9月中間売上高 438億円、経常利益 27.4億円 EPS 58.4円
□2016年12月3Q売上高 673億円、経常利益 42.9億円 EPS 86.7円(2/3)
2016年9月中間期の売上高は前年同期比0.2%減の438億円、経常利益は
同12.0%減の27.4億円となり、期初計画を下回って着地しました。主力の
BM事業において新規受託が低調に推移したほか、環境施設管理事業に
おける契約の減額改定などが響き、コストコントロールによる収益改善で
埋めきれず、減収減益圏まで沈みました。
なお、2017年3月期通期の売上高は2.1%増の920億円、経常利益は10.2%
増の64億円を計画を据え置いています。去る2月3日に既に3Q決算が発表
されており、9が月累計では中間時点より進捗ペースが良化しているため、
予算の達成は依然厳しいものの、やや持ち直し機運があります。特に3Q
単独期間では、BM事業も環境施設管理事業も受注好調だった模様です。
新たなトピックとしては、昨年6月に六本木に竣工したペンブロークが所有
する“トライセブン六本木”のBM業務を受注したことです。このビルは三井
不動産傘下の東京ミッドタウンマネジメントというミッドタウン専用の会社が
初めて外部でPM受託をしたような物件にもかかわらず、BM会社を同社の
系列ではない当社を起用したため、宣伝効果の高い受注となり得ます。
また財務面では、約130億円にも及ぶ投資有価証券の売却を進めており、
前期10億円を処分したのに続き、今期も半年で7億円分を処分しています。
そもそも当社はネット現金150億円を数える超優良財務であり、このような
株式売却は必要ない筈なのですが、2013年の2件の大型買収(PICA・NJK)
のようなMA案件を待っている可能性や、意外にもコーポレートガバナンス・
コードを意識した経営をしているので、その辺の対応だろうかと思われます。
株主還元も一昨年あたりから妙に強化されつつあり、株式分割および株主
優待の実質拡充にくわえ、直近3年間で配当金が【25→34.5円→38円(予】
と激増している点も見逃せません。現在の配当性向は約31%水準ですが、
会社側は35%というターゲットを明示しているため、早晩40円を超える配当
水準に切り上がっていくと思われ、既述の有価証券の売却状況のいかん
では、さらに配当性向を引き上げてくる可能性もあるかと推察されます。
*参考記事① 2016-07-13 1,718円 ---
配当性向35%目標で増配顕著、日本管財(9728)。
*参考記事② 2015-01-11 1,327円 ---
創業50周年の記念配に期待?日本管財(9728)のレビュー。
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