2度の中間増額で、3年中計は初年度達成も視野・アドソル日進(3837)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3837】アドソル日進(東証一部) --

現在値 1,226円/100株 PER30.0 PBR2.52 3月配当優待 9月配当優待

大企業向け大規模システムの開発に強み持つ。技術水準に定評。
配当は3月9月の年2回で、合計15.5円のため配当利回りは1.26%となります。

アドソル日進は株主優待制度を導入しておりまして、3月末9月末時点で
200株以上を保有する株主に対して、500円分のクオカード等を進呈して
おります
ので、2単元保有時の配当優待利回りは約1.67%となります。
なお長期優遇制度もあり、1年
以上保有で500円分が追加されますので、
この場合の
利回りを算出すると約2.08%まで利回りが上昇します。

業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 80.8億円、経常利益 2.1億円 EPS 27.2円  
■2014年3月期 売上高 84.3億円、経常利益 3.0億円 EPS 39.8円 
■2015年3月期 売上高 90.0億円、経常利益 4.0億円 EPS 52.7円 
■2016年3月期 売上高 104億円、経常利益 5.4億円 EPS 64.9円 
■2017年3月期 売上高 105億円、経常利益 6.0億円 EPS 40.4円 ce
□2016年9月中 売上高 57.3億円、経常利益 4.5億円 EPS 34.7円(11/7)

2016年9月中間の売上高は前期比20.0%増57.3億円、経常利益
同49.0%
増の4.5億円となり、期初予想を大きく上回って着地しました。
主力の社会
システム事業において電力およびガス自由化関連の案件が引き続き好伸
したほか、IoTシステム(旧:ユビキタス)事業においても、自動車の次世代
システム関連や複合機関連が堅調に推移しました。


なお今2017年3月期通期の売上高は0.3%増の105億円、経常利益は10.0%
増の6.0億円の期初予想を据え置いています。但し、9月末時点での受注
残高は、
前年同時期と比べて微増の20億円強に留まっているため、上期
で受注を先食いしてしまった可能性もあります。下期も電気・ガスの自由化
案件にリソースを集中させて業績好伸が見込まれるものの、会社側が通期
予想をわざわざ据え置いたのは、この受注残高が理由かもしれません。

また当社は2019年3月期を最終年度とする中計「Vision2020」を策定しており、
3年後の売上高110億円(ほぼUNCH)・経常利益8億円(CAGR
14%)を予想して
います。3年の計画にもかかわらず、下手すると今期で達成する可能性すら
ある状況ですので、早い段階でのローリングが期待されます。中・長期的な
成長ドライバーとして、米国Lynx社と総代理店契約を結んだ「Lynx Secure」
(※メールやウェブなどのウイルスを除去して提供する業界初のシステム)の
拡販を進めていることに加え、ベトナムでのオフショア開発を推進するため、
3S Internet社(ハノイ)・Unitech社(ダナン)とそれぞれ業務提携を行いました。
既にホーチミンのIndividual Systems社と提携しているため、当社はベトナム
3都市に拠点を確保したこととなり、受注の受け皿となることが期待されます。

なお株主還元については、従来の配当性向30%から33%へプラス改定してい
ますが、今期は
一部記念配当の2円を含めた15.5円配当を予想しています
東証一部指定替えの際に筆頭株主のインテックと三位のユニ・チャームの
高原慶一朗氏から計112万株の売り出し(@1,098円)がありましたが、これに
ついては株主分布改善と流動性確保・・・という会社側説明通りで理解して
しまっても大丈夫かと思います(株の需給以外の影響は少ないと思います)。

*参考記事① 2016-08-05 
*654円 -- 【*1:2分割遡及修正】
年率15%水準の利益成長が継続、アドソル日進(3837)。

*参考記事① 2016-01-06 
*885円 --
セキュリティ関連銘柄へ評価一変、アドソル日進(3837)。


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