創業者の内藤氏が社長復帰、オンバランス経営が鮮明なパラカ(4809)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【4809】パラカ(東証一部) ---

現在値 1,988円/100株 PER12.5 PBR1.83 9月配当株主優待

時間貸し駐車場運営・管理。土地賃借型を中心に土地自社保有型も展開。
配当金は9月一括の45円配のため、配当利回りは約2.26%となります。

パラカは株主優待を実施しており、9月末に単元以上を保有する株主
対して、2,000円分のクオカードを進呈しておりますので、単元保有時

配当優待利回りは約3.26%となります。


業績を確認していきます。
■2013年9月期 売上高 89億円、経常利益 13.6億円 EPS 92.4円  
■2014年9月期 売上高 100億円、経常利益 14.7億円 EPS 96.0円
■2015年9月期 売上高 109億円、経常利益 17.8億円 EPS 119.5円
■2016年9月期 売上高 120億円、経常利益 21.5億円 EPS 145.4円 
■2017年9月期 売上高 130億円、経常利益 23.4億円 EPS 162.2円 ce
□2017年3月中  売上高 63億円、経常利益 11.4億円 EPS 77.5円 ce

2016年9月期の売上高は前期比9.3%増の120億円、経常利益は20.5%増の
21.5億円と20期連続の増収・5期連続の最高益を達成しました。新規車室
を4,000室弱確保した反面、
解約車室が高水準であったため、純増車室が
1,700室に留まったものの、不動産好況による市街地開発が進んだことで
駐車場不足が進んだため駐車料金がハネ上がり、利益率が改善しました。


なお、2017年9月期通期の予算に関しては、売上高が8.2%増の130億円、
経常利益
は8.7%増の23.4億円を予想しています。今期は積み上げの2.4万
車室からのスタートで増収となるほか、解約も低水準となる見込みです。

前期に引き続き、“解約のない”オンバランスでの保有駐車場事業に舵を
切っており、今期も30億円の残高増(179→209億円)
を計画しています。
前期も30億円の仕入目標を掲げながら、結局15億円に留まっているので
若干アドバルーン気味(※実際に今期仕入は13億円で予算組みしている)
ですが、当社は地方の不動産業者に「当社買主ですので情報ください!」
と逆営業させるスタイルを採っている都合上、ある程度仕方ありません。


また、かねてより当社株を買い捲っていた金沢の立駐建築業者の日成
ビルド工業
(1916)の保有比率の上昇も16.9%で一旦ストップしたようであり、
地主紹介や管理で協業をしていく・・・といった融和路線となるようです。

そして、そういった外交面より気になるのが内政状態で、昨年当社社長
に就任したビーマップ出身の古参常務である駒井常務が、1年もたずに
退任し、創業者の内藤氏が会長兼社長として返り咲くことになりました。
(詳しい原因はわかりませんが、社内的に色々な事情がありそうです)

まぁ、外交・内政ともにバタバタしている感じは否めないものの、既述の
日成ビルドがプレッシャーをかけてくれているおかげで、配当金は前々期
実績の29円→40円に11円もの大増配となり、10%台前半だった配当性向
は実に27.5%にまで向上しました。オンバランスの保有駐車場をガンガン
増やす流れですので、あまりキャッシュを吐き出さない方がいいのですが
自己資本比率が40%に達しているので、50円配までは余裕かと思います。


*参考記事 2016-03-12 1,434円 ---
日成ビルド工業の買占めで還元強化・パラカ(4809)。

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