現在値 1,462円/100株 PER15.0 PBR0.92 3月配当優待 9月配当優待
紳士服専門店2位。複合カフェやカラオケ、結婚式場『アニヴェルセル』も。
配当は3月9月の年43円配当であり、配当利回りは2.94%となります。
AOKIホールディングスは株主優待制度を実施しており、3末9末に単元株を
保有する株主に対しAOKI・ORIHICAの20%割引券を5枚(他割引併用可)
やカラオケ・コートダジュール、複合カフェの快活CLUBの20%割引券を10
枚進呈しております。割引券のため優待利回りの算出はしませんが、さら
にこれと別にアニヴェルセルの10万円割引券も付いてきます。
業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 1,605億円、経常利益 175億円、EPS118.3円
■2014年3月期 売上高 1,794億円、経常利益 208億円、EPS127.7円
■2015年3月期 売上高 1,838億円、経常利益 189億円、EPS107.4円
■2016年3月期 売上高 1,885億円、経常利益 176億円、EPS127.7円
■2017年3月期 売上高 1,962億円、経常利益 155億円、EPS99.4円 ce修正
□2016年9月中 売上高 826億円、経常利益 6.5億円、EPS1.7円(11/10)
2016年9月中間期の売上高は前年同期比1.2%増の826億円、経常利益は
同86%減の6.5億円となりました。大幅減益となりましたが、そもそも今上期は
期初から均衡線の予算を組んでいたので、概ね予想通りの着地となりました。
主力のファッション事業の既存店が104%超で比較的底堅く推移しましたが、
改装により利益が圧迫されたほか、ドル箱のブライダル事業もゲストハウス
離れや競争激化で落ち込み、トップライン段階から大きく減収となりました。
なお、本中間で2017年3月期通期予想も修正しており、売上高は前期比4.1%
増の1,946→1,962億円、経常利益を同12.1%減の157→155億円に修正して
います。今上期は当社にしては相当精度の高い予算でしたが、それでも下期
の挽回では取り返せない見通です。既存店好調なファッション事業と、高水準
の新規出店が続くエンタメ事業は増収見込ですが、全でのセグメントでリニュ
ーアル費用ないし新規出店費用が嵩むため、ブライダル事業に限らず減益
想定となっています。
当社のブライダル事業は、かつて上場企業だったラヴィス(旧JQ:2465)を2008
年に完全子会社化し、それまで表参道の施設名称に過ぎなかったアニヴェル
セルを商号に変更してブランディングしてきましたが、過渡期を迎えています。
上期の平均挙式単価は4,413百万円とまずまずの水準を保っていますが、組
数を3,310→2,888組に1割強落としています。これは挙式におけるゲストハウス
のシェアが全国的に落ち込んでいることが大きな原因であり、ゲストハウス同業
他社の数字が悪化していることで説明がつきますが、当社は旗艦の最高級
ブランドであるはずの"アニヴェルセル"を全国の施設に冠して大安売りして
しまった経緯があるので、今期を底に反転できるかどうかが注目点となります。
そんなわけで色々と手詰感が強い状況ですが、会社側も株主還元については
強化する意向があるようで、【15→17.5→22.5→33→36→40→43円(予】
と増配を継続しております。今期より配当性向の目標は30%"以上"としたほか、
それとは別で、自社株買いを含めた総還元性向を50%に設定しており、実際に
足許においても枠上限となる250万株を29億円を費やして買い切っています。
同業の青山商事の総還元性向が130%なので、同社と比較では今一歩ですが
それでもこれまでの還元志向と比較すると、今期は一歩踏み込んできた印象
を受けますので、業績が冴えないなりの答えを出してきている感じはします。
*参考記事① 2015-10-17 (※業績レビュー記事ではありません)
転職活動におすすめの漫喫(快活CLUB/AOKIホールディングス)。
*参考記事② 2014-12-18 1,185円 ーーー
消費増税が紳士服業界に直撃、AOKI(8214)ホールディングスのレビュー。
![]() | 新品価格 |
*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。にほんブログ村