中計達成にはMAが必須、クリエイト・レストランツHD(3387)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3387】クリエイト・レストランツHD(東証1部) --

現在値 988円 PER22.2 PBR4.93 2月配当優待 8月配当優待

SC等の飲食フロアにビュッフェやカフェ展開。立地ごとに業態開発。
配当金は2月8月の年2回で合計13円で、配当利回りは1.32%となります。

クリエイトレストランツは株主優待制度を実施しており、100株以上の
株主に対して、年2回3,000円ずつのお食事券を配布しておりますので
これらを合算した配当優待利回りは約7.38%となります。

業績を確認していきます。
■2013年2月期 売上高 371億円、経常利益 28.2億円 EPS 4.0円  
■2014年2月期 売上高 525億円、経常利益 37.9億円 EPS 20.4円
■2015年2月期 売上高 693億円、経常利益 43.8億円 EPS 68.8円 
■2016年2月期 売上高1032億円、経常利益 73.0億円 EPS 35.1円 
■2017年2月期 売上高1180億円、経常利益 79.0億円 EPS 44.5円 ce 
□2016年8月中 売上高 569億円、経常利益 37.4億円 EPS 23.1円(10/13)

2016年8月中間期の売上高は前年同期比28.9%増の569億円、経常利益は
同3.5%
増の37.4億円となり、おおむね期初計画水準での落着となりました。
既存店97.8%予想でしたが、実際は96%に留まったためトップラインは計画を
割り込んでしまったものの、水光費の減少で4億円も良化したため、利益は
計画を上回りました。傘下のSFPの調子がよくないので、インプレッションと
しては、「なんとか最低限の数字で纏めてきたな・・・」という感じです。


なお今2017年2月期通期については期初予想を据え置いており、売上高は
14.3%増の1,180億円、経常利益は
7.6%増の79億円を予想しています。上期
時点で、計画を8店上回る69店を出店しているため、この分の寄与が期待
されますが、海外セグメント以外全て計画を下回っているので要注意です。
特に本業に近いSC向けのビュッフェが低価格志向で苦戦し始めているほか
SFPの鳥良・磯丸水産の既存店92%台で推移しているのはネガティブです。


なおかねてからの中計目標値である、2019年2月期の売上高1,750億円と
経常益130億円に関しても据え置いており、その翌年に売上高を2,000億円
とする大目標値も、決算資料や株主通信に堂々と明示しているため、まだ
達成する可能性が残っています。なお本中計上における
3年間の売上高
CAGRは20%弱、経常利益CAGRは20%超という高い伸びとなる見込です。

ちなみに当社の自己資本比率は24%となっており、同業のゼンショー(21%)
やコロワイド(16%)よりはいくらかマシな財務状況となっていますが、当社は
MAをアテにした中計なので、あと1~2社他所から買えば、あっという間に
同業と同水準まで落ちてしまいます。コロワイドと同様にIFRSに移行して、
バリュエーションを良化させてから資金調達するか、不振のSFP株を切り
売りするとか方法はありますが、当社の場合は基本的に"時価総額経営"
ですので、株価横ばい状態の現状には、やや手詰まり感もあります。



*参考記事① 2016-06-01 1,019円 --
IFRS移行で増資も解決!?クリエイト・レストランツHD(3387)。

*参考記事② 2015-11-24 1,065円*(3,195円) --
祖業のレインフォレストカフェを買収、クリエイト・レストランツHD(3387)。

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