【8251】 パルコ (東証1部) ---
ファッションビル経営の先駆的存在でデベロッパー事業主力。
配当金は年2回・2月8月に11円ずつのため、配当利回りは2.31%です。
パルコは株主優待制度を実施しており、100株以上を保有する株主に
対して千円分の商品券1枚(年2枚)進呈しておりますので、配当優待
利回りは約4.44%となります。
業績をチェックしていきます。
■2013年2月期 売上高 2,675億円、経常利益 103.2億円、EPS 54.4円
■2014年2月期 売上高 2,682億円、経常利益 120.0億円、EPS 66.8円
■2015年2月期 売上高 2,689億円、経常利益 124.9億円、EPS 62.0円
■2016年2月期 売上高 2,763億円、経常利益 126.7億円、EPS 59.7円
■2017年2月期 売上高 2,710億円、経常利益 131.0億円、EPS 68.0円ce修正
□2016年8月中 売上高 1,340億円、経常利益 60.8億円、EPS 36.9円(10/3)
2016年8月中間期の売上高は前期比2.0%減の1,340億円、経常利益は同
7.8%減の60.8億円となり、期初計画を割り込み減収減益決着となりました。
渋谷店の閉鎖はそもそも織込済ですが、全体的に衣料品の売上が不調
だったことに加え、他百貨店と同様にインバウンド需要が一服しました。
そしてこの時点で2017年2月期通期予想も減額しており、売上高は1.9%減
の2,710億円、経常利益は3.4%増の131億円(営業利益は129億円)に修正
しております。そもそも今期は3年中計の最終年度で営業利益135億円を
目指しており、決算マテリアルでは"達成予定"とまで謳っていたのですが、
下半期を残して白旗を揚げる形となりました。手堅い業績予想をする当社
が読み違いをしていますので、消費者心理が相当悪いことがわかります。
そもそも今期は、仙台パルコ2と広島ゼロゲート2くらいしか新規開業がなく
その仙台パルコ2も1Fを思い切って飲食にしており、他テナント構成も雑貨・
エンタメ・食物販といった感じで衣料品が少なく、賃料取りに行ってる印象を
受けなかったので、好調推移とはいえ上ぶれ余地は大きくないと考えます。
(仙台は本館との距離も遠く、回遊性を出すのは相当難しいと思います。)
ただ来期に関しては、Jフロントと協業で開業する上野松坂屋新南館計画
が満を持して開業するほか、京都四条通の大丸京都店(Jフロント)並びの
超一等地に、ヒューリックの開発で「ゼロゲート京都」の開業を予定してい
ますので、取り壊し閉鎖中の渋谷店の売上の穴埋めが期待できます。
ちなみに株主還元については、今期は2円増の22円配を予定しています。
配当はまだまだ出せるはずですので、今期減益決着で、来期も減益予想
が出てきたとしても、増配してくる可能性は十分あると思います。
*参考記事① 2016-06-05 920円 ---
旗艦の渋谷店休館も中計達成は射程圏、パルコ(8251)。
*参考記事② 2015-05-13 1,131円 ---
Jフロント完全子会社化は遠のいた?パルコ(8251)の短評。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
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