【2752】フジオフードシステム(東証JQスタンダード) ---
現在値 2,594円/100株 PER17.9 PBR3.63 12月配当優待 6月優待
大阪地盤に大衆セルフ食堂『まいどおおきに食堂』全国展開。
配当は12月一括の30円配当のため、配当利回りは1.16%となります。
フジオフードシステムは株主優待制度を導入しておりまして、6末12末
現在の100株以上の株主に対して、3,000円分の自社製品などを進呈
しておりますので、配当優待利回りは約3.48%となります。
業績を確認していきます。
■2012年12月期 売上高 228億円、経常利益 16.8億円、EPS 77円
■2013年12月期 売上高 268億円、経常利益 20.8億円、EPS 110円
■2014年12月期 売上高 304億円、経常利益 26.6億円、EPS 144円
■2015年12月期 売上高 333億円、経常利益 22.7億円、EPS 110円
■2016年12月期 売上高 373億円、経常利益 30.4億円、EPS 145円 ce
□2015年6月中間 売上高 173億円、経常利益 13.2億円、EPS 75.5円(8/10)
2016年6月期中間の売上高は前年同期比7.6%増の173億円、経常利益
は同22.6%増の13.2億円となりました。長らくの間売上が好調に推移して
いた「まいどおおきに食堂」が低迷しているほか、「串家物語」「かっぽうぎ」
等のサブブランドも伸び悩んだものの、新店純増+31店(全804店)により、
増収増益を確保しました(会社側の中間計画は未達)。
2016年12月期通期の売上高は12.0%増の373億円、経常利益は33.9%増の
30.4億円の期初計画を据え置いています。下期は「まいどおおきに食堂」
のメニュー変更や業態変更で巻返す計画ですが、足許で開示されている
既存店月次によれば、3Q累計期間で昨対100%を上回った月は5月と7月
の2ヶ月のみですので、通期据置の会社計画には過大感も漂います。
今期は新中計「FUJIO40」の初年度となっており、4年後の2019年12月期
に売上高500億円(CAGR11%)、営業利益54億円(CAGR24%)の定量目標値
を置いています。前回中計が大幅な未達で着地しているので、信頼度は
相当低いのですが、この計画はオーガニックグロースのみの数字であり、
MA前提では表記より2割近く高い数字を予想していますので、適当なMA
をした上で、OGの定量目標値が達成出来れば上出来かと思われます。
そしてそのMAについては、明太子で有名な「博多ふくいち」株の35%取得
に続き、神戸のむく社より「はらドーナッツ」の全株式を5月に取得しており
ます。「はらドーナッツ」はその知名度のわりに店舗数は20店舗程しかなく
年商も10億円程のため、ブランドが確立している分、FCを絡めていけば、
早々に利益貢献してくる可能性がありそうです。
また株主還元については、今期上限9億円(3.56%)に及ぶ自社株買い枠
を設定しており、9月末までに8.6億円を買い込んでいるので、思いの外
ちゃんと買ってきている印象です。これだけ買ったので、今期業績達成
の如何にかかわらず、通期30円の配当金は据え置かれる公算が高い
と考えますが、MAのお金も入用なのでそれは仕方ないかと思います。
*参考記事① 2015-09-14 2,328円 ---
労基違反で通期減額修正も、フジオフードシステム(2752)。
*参考記事② 2015-04-09 2,811円 ---
ホノルルコーヒーの多店舗化を推進、フジオフードシステム(2752)