
【9765】オオバ(東証1部) 投資判断 ---
現在値 400円/100株 PER10.35 PBR1.35 5月配当優待
調査測量、計画設計、区画整理、地理情報システム等のコンサル。
配当は5月一括の12円配当のため、配当利回は2.99%となります。
オオバは株主優待制度を導入しており、5月末現在の単元株以上の株主に対
して、お米券を1枚進呈しておりますので、配当優待利回りは4.10%となります。
業績を確認していきます。
■2013年5月期 売上高 123億円、経常利益 3.4億円 EPS 13.0円
■2014年5月期 売上高 141億円、経常利益 6.1億円 EPS 28.4円
■2015年5月期 売上高 154億円、経常利益 8.6億円 EPS 45.0円
■2016年5月期 売上高 154億円、経常利益 9.8億円 EPS 41.4円
■2017年5月期 売上高 155億円、経常利益 9.9億円 EPS 39.1円 ce
□2015年11月中 売上高 46億円、経常利益▲2.3億円 EPS ▲9円 ce
2016年5月期の売上高は前期比0.5%増の154億円、経常利益は同13.7%増の9.8
億円となり、キッチリ期初予想水準を守って着地しました。前期に続いて震災
復興関連需要が引き続き底堅く推移したほか、公有地AM業務(関東財務局)
や太陽光発電事業、福島での除染業務等が伸長しました。
また2017年5月期については、売上高が変わらずの155億円、経常利益は0.6%増
の9.9億円を計画しており、完全に横ばい予想となっています。期末受注残高は
94.1億円と前期比で4億円弱増加しているので、達成確度は鉄板かと思いますが
相変わらず保守的な予想数字を置いております。
結局、終了した3年中計についても予想値(売上高155億円・営業利益9.1億円)
ぴったりという高精度でピンポイント着地となりました。新たな中計は更に3年後
の2019年5月期を最終年度として、売上高160億円・営業利益10億円を予想して
おります。数値的にはほぼ横なので、全くやる気の感じられない中計なのですが
会社側によると現在140名の技術士を200名に増やす計画であるため、長期的な
受注増のために、人材の採用と育成に注力するものと思われます。
また株主還元については、一昨年に見直した(+5%)配当性向30%水準を維持する
方針であり、本年2月には発行済株式の1%程ですが自社株買いも実施しました。
実はこの他にもお米券株主優待の付与枚数の拡充を実施しておりますが、当社
は昨年既に東証一部に鞍替えしており、これ以上個人株主(数)を増やす必要が
ないため、増配ではなく優待拡充を選択した点は引っかかります。一年前に比
べて借金も増えているので、太陽光とかの資金需要があるのかもしれません。
*参考記事① 2015-09-12 539円 --
中計前倒し達成も割安感薄れる、オオバ(9765)のレビュー。
*参考記事② 2014-08-31 350円 --
新設優待銘柄オオバ(9785)からお米券がきました!
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。



