
【4671】ファルコホールディングス(東証1部) ---
現在値 1,359円/100株 PER10.8 PBR 0.92 3月配当優待 9月配当優待
臨床検査受託大手、調剤薬局も展開。薬局譲渡しドラッグストア撤退。
配当金は3月9月で合計38円のため、配当利回りは2.81%となります。
ファルコホールディングスは株主優待制度を導入しておりしまして、
3月末9月末の100株以上保有の株主に対して、1,000円分のクオカード
を進呈しておりますので配当優待利回りは約4.26%となります。
業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 627億円、経常利益 21.8億円 EPS 105円
■2014年3月期 売上高 584億円、経常利益 11.8億円 EPS 189円
■2015年3月期 売上高 470億円、経常利益 18.2億円 EPS 98.9円
■2016年3月期 売上高 487億円、経常利益 22.2億円 EPS 120円
■2017年3月期 売上高 488億円、経常利益 23.0億円 EPS 125円 ce
□2016年6月1Q 売上高 117億円、経常利益 4.0億円 EPS 18.2円(8/5)
□2016年9月中 売上高 260億円、経常利益 12.0億円 EPS 62.8円 四e
2016年3月の売上高は前期比4.6%増の487億円、経常利益は同22.1
%増の22.2億円と期初計画を大幅に上回って着地しました。主力の
臨床検査事業が競争激化により売上高から減少したものの、拠点の
統廃合といった構造改革で原価率が改善しました。また調剤薬局に
ついては純増1店舗で期末112店舗となり、増収増益を確保しました。
(※本決算落着までに3度の増額修正、会社予想は保守的な傾向)
なお今2016年3月期の売上高は変わらずの488億円、経常利益は微増
の23億円を見込んでおります。臨床検査事業の拡販、調剤薬局事業
の新店によりわずかに増収増益を計画していますが、当社は前の期
に3回も上方修正をした"前科"があるので、保守的に組んでいると
思われます。8/5発表の1Qは未達ペースでしたが、そもそも中間予想
を公表していないので、上期の数字は端から微妙かと推察されます。
またこの1Qの発表時にかねてから業務提携を公表していた学研系の
ODKホールディングス(3839)との資本・業務提携も発表しており、1億円
弱の対価で同社株の3.6%を握ります(※なおカウンター出資は0.08%)。
協業分野は"ITシステム"というふわっとした内容になっていますが、
具体的には当社の電子カルテクラウドサービス「HAYATE/NEO」の推進
が主になるかと思われます。臨床や調剤の伸び代が限界に近づいて
来ているので、周辺の事業ドメインを増やす姿勢は評価出来ます。
当社は良好な財務状況(ネット現金60億円)を原資に比較的株主還元
に力を入れておりまして、純資産還元率3%をターゲットにして増配
【22→25→30→36→38→38円(予】を続けています。期初時点では
38円配当を据え置いていますが、純資産配当率2.6%にすぎない水準
なので、期中で増配してくるものと思われますが、資金使途がないの
であれば、今期もまた纏まった自社株買いを期待したいところです。
*参考記事① 2015-07-25 1,621円 --
純資産還元率3%メドで連続増配、ファルコホールディングス(4671)。
*参考記事② 2014-12-19 1,218円 --
新設クオカード優待銘柄、ファルコホールディングス(4761)のレビュー。
![]() | 新品価格 |

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




にほんブログ村