純資産還元率3%メドで連続増配、ファルコホールディングス(4671)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【4671】ファルコホールディングス(東証1部)投資判断 Inline継続

現在値 1,621円/100株 PER15.2 PBR 1.04 3月配当優待 9月配当優待

臨床検査受託大手、調剤薬局も展開。薬局譲渡しドラッグストア撤退。
配当金は3月9月で合計37円のため、配当利回りは2.27%となります。

ファルコホールディングスは株主優待制度を導入しておりしまして、
3月末9月末の100株以上保有の株主に対して、1,000円分のクオカード
を進呈しておりますので配当優待利回りは約3.51%となります。

業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 608億円、経常利益 20.8億円 EPS 54.3円 
■2013年3月期 売上高 627億円、経常利益 21.8億円 EPS 105円  
■2014年3月期 売上高 584億円、経常利益 11.8億円 EPS 189円
■2015年3月期 売上高 470億円、経常利益 18.2億円 EPS 98.9円
■2016年3月期 売上高 470億円、経常利益 19.0億円 EPS 107円 ce
□2015年9月中間売上高 240億円、経常利益 9.0億円 EPS 44.6円 四e

前2015年3月の売上高は前期比20.2%減の465億円、経常利益は同63.2
%増の18.2億円と大幅な減収・大幅な増益となりました。売上高は13年
末に手放した示野薬局(ドラッグストア)の売上剥落の影響が大きく、
経常増益については調剤薬局事業の処方箋枚数増と、主力の臨床
事業での原価増を抑制出来たことで計画比でも大幅に上回りました。

当社は中間時点の業績予想を開示しておらず、業績進捗率はかなり
微妙で未達公算でしたが、フタを開けてみれば2度の増額を経ての
超過達成ですので、相当保守的な予想をしていると考えられます。

なお今2016年3月期の売上高は変わらずの470億円、経常利益は微増
の19億円を見込んでおります。臨床事業は引き続き伸び悩むものの、
ヒト遺伝子検査に関しては増勢を見込んでいます。

以上、投資判断についてはInlineでカバー継続します。
構造改革の成果が収益に繋がっているため、前回よりはやや強気です。

財務状態については、ネット現金55億円と良好な状態が継続しており
純資産還元率3%をメドに連続増配【22→25→30→36→37(予】となる
見通しです。なおこの配当のみだと純資産の2.5%水準にすぎないため
残りは自社株買いなどを適宜実施していくものと見られます。

前期も3%近い自社株を買い付け、8%近い自社株を消却しているため、
何だかんだで連続増配による配当分よりも、ちゃんと買う自社株買い
の方がインパクトの強い還元を行っている様な印象です。

*参考記事 2014-12-19 1,218円 投資判断Inlineでカバー開始
新設クオカード優待銘柄、ファルコホールディングス(4761)のレビュー。

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