
【3048】ビックカメラ(東証1部) --
現在値 1,018円/100株 PER14.3 PBR1.75 8月配当優待 2月配当優待
家電量販大手。ターミナル駅周辺で大型店。傘下にソフマップ・コジマ。
配当は2月8月の年2回・合計10円のため、配当利回りは0.98%となります。
ビックカメラは株主優待を実施しており、2末8末に100株以上を保有する
株主に対して3,000円分(通年合計額)の優待券を進呈しておりますので、
配当優待利回りは3.92%となります。なお1年以上の長期保有で+1,000円、
2年以上の長期保有で+2,000円が追加されるため、利回りが上昇します。
業績を確認していきます。
■2013年8月期 売上高 8,053億円、経常利益 153億円、EPS 14.2円
■2014年8月期 売上高 8,298億円、経常利益 240億円、EPS 57.4円
■2015年8月期 売上高 7,953億円、経常利益 204億円、EPS 39.2円
■2016年8月期 売上高 8,000億円、経常利益 225億円、EPS 71.4円 ce修正
□2016年2月中 売上高 3,944億円、経常利益 120億円、EPS 40.2円
2016年2月中間期の売上高は前年同期比微増の3,944億円、経常利益は
同43.8%増の120億円となりました。白物の販売が伸びたものの、デジタル
商品が伸び悩んだため、売上自体は予想を下回ったものの、前期にほぼ
完了した物流拠点の統合によるコストコントロールなどが収益に寄与し、
利益面は大幅増となり、計画を大幅に上振れして着地しました。
なお2016年8月期通期の予想も増額しており、売上高は前期比微増となる
8,000億円、経常利益は10.3%増の225億円を予想しております。5月には
赤坂見附店以来3年ぶりとなる新店「あべのキューズモール(東急不動産)」
を開業しており、下期業績に一部寄与します。
当社は都心部ロケーションの多さを活かしたインバウンドの取込みを一層
本格化しており、中国最大のLCCである春秋航空との提携による機内で
のプロモーションや日本空港ビルデングとの合弁による羽田空港(国際線)
での免税店展開などを加速していますが、足元ではインバウンド買上傾向
の変調(円高影響による購入の減)の影響を受ける可能性もあるため、一連
の施策の成否に関しては、今のところ何とも言えない状況です。
他方、業績以外の財務面の状況ですが、ここ数年利益の順調な積上げが
出来ているため、BPSも550円を超えてきており、PBRも1倍台となりました。
この間の配当金は定額の年間10円を据置いており、自社株買いも当社の
規模で1億円規模とやってないに等しいレベルなので、株主還元の拡大が
期待される頃合となってきました。5年中計でもROE10%という数値目標を
置いているので、ナンボか自社株を買ってほしいところではあります。
*参考記事 999円 2015-12-20 --
コジマの閉鎖一巡とBS11続伸で反転増へ、ビックカメラ(3048)。
*参考記事 326円(コジマ株価) 2015-05-19 ---
イオン沖縄ライカムに新店を出店、コジマ(7513)のレビュー。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
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