旗艦の渋谷店休館も中計達成は射程圏、パルコ(8251)。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

IMG_3554.JPG
【8251】 パルコ (東証1部) ---

現在値 920円/100株 PER11.8 PBR0.75 2月配当優待8月配当優待

ファッションビル経営の先駆的存在でデベロッパー事業主力。
配当金は年2回・2月8月に11円ずつのため、配当利回りは2.40%です。

パルコは株主優待制度を実施しており、100株以上を保有する株主に
対して千円分の商品券1枚(年2枚)進呈しておりますので、配当優待
利回りは約4.56%となります。

業績をチェックしていきます。
■2013年2月期 売上高 2,675億円、経常利益 103.2億円、EPS 54.4円 
■2014年2月期 売上高 2,682億円、経常利益 120.0億円、EPS 66.8円
■2015年2月期 売上高 2,689億円、経常利益 124.9億円、EPS 62.0円
■2016年2月期 売上高 2,763億円、経常利益 126.7億円、EPS 59.7円
■2017年2月期 売上高 2,801億円、経常利益 138.0億円、EPS 77.3円 ce 
□2016年8月中 売上高 1,394億円、経常利益 69.5億円、EPS 40.4円 ce

2016年2月期の売上高は前期比2.4%増の2,763億円、経常利益は同1.4%
増の126.7億円となり、ほぼ期初計画線での落着となり過去最高益を更
新しました。既存店がほぼ100%で推移したことに加え、福岡店の増床、
名古屋・札幌の別棟開業により増収増益を確保しました。

そして今2017年2月期の売上高は2.4%増の2,801億円、経常利益は8.9%増
の138億円を計画しております。当社旗艦の渋谷店が閉鎖となるものの、
待望の仙台2が開業となるほか、前期開業店がフルに寄与します。また、
前の期の千葉店閉鎖に伴う特別損失が消えるため、最終利益は約3割増
の78.5億円と大幅に増加します。

また今期は3ヵ年の中期経営計画の最終年度となっており、今期営業利益
予想は135億円は中計通りの数字となっています。会社側は説明資料で
"達成予定"と文字にしているため、上振れ着地射程圏かと思われます。

まだ1年残っていますが、この中計3年間である程度の道筋がついた感じ
もあり、今期の設備投資は前期比半減の104億円まで減少します。渋谷店
の建替の資金需要が控えてはいるものの、財務的には余裕があるものと
みられますので、そろそろ本格的な株主還元を期待したいところです。

今期は2円増配の22円配当を予想していますが、最終利益の伸びもあり、
配当性向は2割台に転落します。同業の丸井が大幅な増配と自社株買い
を実施しているので、当社も30円位出せば評価も変わるかと思います。

*参考記事① 2015-05-13 1,131円 ---
Jフロント完全子会社化は遠のいた?パルコ(8251)の短評。

*参考記事① 2014-10-29 875円 ---
インバウンド効果が発現、好調続くパルコ(8251)のレビュー。

投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識

新品価格
¥2,160から
(2016/2/13 19:52時点)



*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 株ブログ 株主優待へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へにほんブログ村 株ブログ 新興株へ
にほんブログ村