
【3198】SFPダイニング(東証2部) ---
現在値 1,454円/100株 PER15.9 PBR 2.44 2月配当優待 8月配当優待
居酒屋「鳥良」「磯丸水産」の経営。クリレスHD傘下。
配当は年2回・合計26円予想のため、配当利回りは1.82%となります。
SFPダイニングは株主優待制度を実施しており、2月・8月末の単元株主に
対して4,000円分の当社食事券を進呈していますので、配当優待利回り
は約7.29%となります。
業績は下記の通りとなっております。
■2013年9月期 売上高 154億円、経常利益 13.5億円 EPS 28.8円
■2014年9月期 売上高 200億円、経常利益 19.8億円 EPS 56.1円
■2015年9月期 売上高 286億円、経常利益 33.3億円 EPS 74.8円
■2016年2月変 売上高 140億円、経常利益 15.6億円 EPS 31.7円
■2017年2月期 売上高 180億円、経常利益 16.1億円 EPS 35.3円 ce
□2016年8月2Q 売上高 383億円、経常利益 41.0億円 EPS 88.6円 ce
2016年2月期の売上高は前年同期間比28.2%増の140億円、経常利益は
同57.3%増の15.6億円となり、5ヶ月変則会計期間ではあるものの、高い
成長を維持したほか、期初計画もキッチリ上回って着地しました。鳥良
の既存店が99.5%、磯丸水産の既存店が96.7%と前年割れで推移したも
のの、人件費抑制で販管費を▲2.1pt落として利益率が改善しました。
なお12ヶ月決算に復帰する2017年2月期については、売上高が前年同
期間比20.8%増の383億円、経常利益が5%増の41億円を予想しています。
5ヶ月変則の2016年2月期に計画超の18店を出店したことで、これらの
新店が通期でオンされることに加え、期中出店41店舗(※前期末173店)
によりトップラインからの大幅な伸びが継続します。
このように直近6期の売上高CAGRは10%超を達成していますが、向こう
3年間の中期経営計画でもこのモメンタムが維持されるような数字を置
いており、3年後の2019年2月期に売上高500億円、経常利益53.5億円
を予想しています。当社の場合、親会社同様に決算信頼度が高いので
そこそこあてになると思われるほか、利益率の改善を見込んでいない
計画のため、意欲的ながらも保守的に組んでいる可能性もあります。
注意点としてはやはり磯丸水産フォーマットの陳腐化であり、既存店
売上高が現在の96%処で踏みとどまれるか否かがポイントです。また、
磯丸水産や鳥良に続く新業態がほとんど育っていないのがネックで、
今期出店予定の41店のうち、40店が磯丸水産と鳥良という状況です。
当社は高い公募価格で上場して現金をため込んでいることに加えて、
借金もほとんどありません。したがって、自社で業態開発できないの
であれば、M&Aで買ってくるのが有力な選択肢となる訳ですが、会社
側にそういった外部成長を検討している様子がありませんので、しば
らくは磯丸水産のFC(加盟金)などで数字を作るつもりなのかもしれま
せん。ちゃんと統制が取れればいいのですが・・・。
*参考記事① 2016-01-24 1,420円 ---
業績好調で初の配当を実施、SFPダイニング(3198)。
*参考記事② 2015-06-12 1,730円
ランチビールは「高単価焼き物ワールド」への誘い、SFPダイニング(3198)。

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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