
【3392】 デリカフーズ (東証1部) --
現在値 930円/100株 PER19.7 PBR1.03 3月配当 9月株主優待
外食産業、ファストフード向けカット野菜、生鮮ホール野菜が主力。
配当は3月通期一括の15円のため、配当利回は1.61%となります。
デリカフーズは株主優待制度を導入しており、9月末の100株以上の
単元株主に対して1,500円分の野菜詰合せまたはジェフグルメカード
を進呈しておりますので、配当優待利回りは約3.22%となります。
業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 231億円、経常利益 5.8億円、EPS 40.2円
■2013年3月期 売上高 242億円、経常利益 6.6億円、EPS 70.0
■2014年3月期 売上高 266億円、経常利益 5.0億円、EPS 46.4円
■2015年3月期 売上高 280億円、経常利益 7.6億円、EPS 78.4円
■2016年3月期 売上高 296億円、経常利益 5.8億円、EPS 47.8円 ce
□2015年9月中 売上高 155億円、経常利益 2.1億円、EPS 17.8円
2015年9月中間期の売上高は前年同期比11.5%増の155億円、経常利
益は同42.8%減の2.1億円と増収減益となりました。当社がかねてから
注力する青果物の機能性研究の啓蒙により新規顧客の開拓が進んだ
ため計画を上回る増収を確保しましたが、天候不順による調達原価
の上昇や奈良センターの立ち上げ費用が嵩み、利益を落としました。
なお2016年3月期通期の売上高は5.6%増の296億円、経常利益は24.3%
減となる5.8億円の期初予想を据え置いておりますが、売上はともかく
経常利益進捗率(36.4%)はここ5年間で最も悪い数字のため、減額修正
が濃厚な状況です。当社が得意とする外食チェーンは比較的堅調に
推移しているものの、構造的に中食にされがちの状況が継続しており
さらには水道光熱費や人件費の費用増が嵩んでいるため、サプライ側
である当社への減額圧力がきつくなっている模様です。
当社は2017年3月期を最終年度とする2年間の中期計画を設定しており
最終年度の売上高を350億円・経常利益を10.5億円を計画しています。
前回の3年中計は超過達成したので、相応の計画信頼度がありそうで
すが、手薄だった個人向けの新規事業や殆ど手付かずの海外事業を
前提とした数値計画のため、足元の状況を鑑みるに達成不透明です。
(※売上高に関しては新2工場のフル稼働により達成可能圏です。)
また今期の配当は前期の一部上場記念配当である2円を落として、15円
を予想していますが、配当性向は31%程度のため増配余地があります。
今期は新工場の建設が進んでおり、約28億円の資金需要がありますが
9末現在で53億円近い現金を保有しているため、まだ余裕があります。
一方で、昨年1月の東証一部鞍替え時に約11億円(@1,085円)を調達した
ものの、足元の株価はその水準を割り込んでいるため、更にどんどん
工場を新設して業容を拡大するためには、最低でもこの公募価格水準
までは株価を回復させる必要があります。TPPやオイシックスの業容
拡大など、逆風要素はいくつかあるため、次の一手が待たれます。
*参考記事 2013-09-04 567円
新設優待銘柄、デリカフーズ(3392)の分析。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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