新設優待銘柄、デリカフーズ(3392)の分析。 | なちゅの市川綜合研究所

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本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【3392】 デリカフーズ (東証2部) 投資判断Inline

現在値 567円/100株 PER10.3 PBR0.87 3月配当9月株主優待

外食産業、ファストフード向けカット野菜、生鮮ホール野菜が主力。

配当は3月通期一括の14円で、配当利回は2.47%です。
デリカフーズは最近株主優待制度を導入いたしまして、9月末の
100株以上の単元株主に対して1,500円分のこだわり野菜詰め合わせを
贈呈することになりました。配当優待利回りは約5%程度となります。

業績的には緩やかに右肩上がりの成長が続いています。
以下のならび順は9年→10年→11年→12年→13年→14年eです。
■売上高 195億→185億→201億→231億→242億→250億e
■経常益 6.1億→4.5億→2.2億→5.8億→6.6億→6.3億e

当社は積極的に設備投資を行っておりますので、利益が伸びない期も
たまにあるのですが、売上が堅調に伸びていますのでOKです。

特に当社は定性的な強みとして、国内の外食産業大手と数多く取引があり
なおかつ野菜の物元である農家とのネットワークが構築出来ています。
この手の企業としては上場企業では当社が唯一であり、
今後の国策としての農業振興策次第ではかなりの恩恵が期待できます。

成長の手を緩めない当社は年間生産能力40億円の新工場(フードセンター)
を東京に18億円かけて設立予定で、更に業容が拡張する見込みです。

ただこのような積極投資が続くと、気になるのは財務への影響です。

当社は時価総額の35億円を超える有利子負債がありますので、
財務は悪化する一方です。
既にフィスコのアナリストレポートなどでは指摘されている点ですが、
一部指定替えの際に確実にエクイティを実施してくると思われます。
その際には、ある程度希薄化することを覚悟しなくてはいけません。

(というか、何故会社のトップページにでかでかとフィスコレポートの
 リンクがあるんですか?普通はないですよね・・・提灯レポート?)

これらを踏まえ、投資判断は投資判断Inlineとします。

潜在成長率が高いものの、増資懸念がついてまわりますので
株主優待を受けるのに必要な各投資単位を投資する位が良いと思います。

当社への本格的な投資タイミングは一部上場が承認されて(されたとして)、
希薄化の程度が明らかになり、鞍替えの期待買いが剥げた辺りでしょうかね。

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