
【3067】東京一番フーズ(東証1部) ---
現在値 604円/100株 PER22.5 PBR3.27 9月配当 3月9月株主優待
国産フグ専門店『とらふぐ亭』を関東で展開。冬の上半期に稼ぐ構造。
配当金は9月一括の5円配のため0.82%となります。
東京一番フーズは株主優待制度を導入しており、5単元を保有する株主
に対して半期ごとに6,500円相当の「泳ぎとらふぐコース食事券(1人前)」を
進呈しておりますので、配当優待利回りはおよそ5.13%となります。
業績を確認していきます。
■2012年9月期 売上高 32.4億円、経常利益 1.8億円 EPS 20.1円
■2013年9月期 売上高 33.7億円、経常利益 2.3億円 EPS 24.4円
■2014年9月期 売上高 35.3億円、経常利益 3.2億円 EPS 24.7円
■2015年9月期 売上高 38.1億円、経常利益 3.4億円 EPS 25.7円
■2016年9月期 売上高 41.0億円、経常利益 3.6億円 EPS 26.6円 ce
□2016年3月中 売上高 27.2億円、経常利益 6.4億円 EPS 42.8円 ce
2015年9月期通期の売上高は前期比8.1%増の38.1億円、経常利益は同
8.0%増の3.6億円となりました。ふぐ外食という事業特性上、上期偏重型
のため中間時点までは通期超過で推移していましたが、下期に想定超
の原価上昇が響いたため、期初計画を多少割り込んで着地しました。
注目の2016年9月期通期の売上高は7.5%増の41.0億円、経常利益は4.7%
増の3.6億円と伸び率は緩いものの5期連続の増収増益を予想しています。
引き続き仕入価格の高騰が重しとなるものの、3店舗の純増を見込んで
いるほか、閑散期となる夏場にインバウンドの取り込みを狙うことで売上
の期中平準化と夏季の赤字幅縮小を図っていく方向です。
また子会社の長崎ファームによる養殖事業の取り扱い品種を拡大させる
方針であり、従来のとらふぐ、ひらまさ、本マグロに加え、これまた当社が
筆頭株主として出資するベンチャー企業である食縁を通じて、"近大ブリ"
を本年7月をメドに出荷する予定(年間2万匹)となっています。加工卸売
の"身剥きふぐ"の取扱高も拡大しているため、こうした一次産業・二次
産業分野の売上が長期的に少なからず寄与していくものとみられます。
前年の5月には上場10年を待たずに、マザーズから東証一部に指定変更
となり、上場以来初めての配当(5円)を行うこととなりました。当社は外食
企業ながら無借金経営を継続しており、現金同等物も10億円程度保有
しているため、今後も安定的な配当が期待されます。直近の株価は9年
前の公募価格(調整後@580)の水準をようやく回復してきたところであり、
会社側でも株主に対して"けじめ"をつけにきたのかもしれません。
※参考記事① 2013-06-23 218円
ふぐ優待銘柄!東京一番フーズの株主優待食事券がきました。
![]() | 新品価格 |

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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