
【3294】イーグランド(東証二部) ---
現在値 772円/100株 PER5.3 PBR1.06 3月配当 3月9月株主優待
中古住宅再生事業。不動産競売市場からの仕入れに特徴。
配当は3月期末一括の10円で、配当利回は1.30%となります。
イーグランドは株主優待制度を導入しており、3月9月末現在の単元以上
保有の株主に1,000円分のクオカードを進呈しておりますので、配当優待
利回りは約3.88%となります。
業績を確認をしていきます。
■2012年3月期 売上高 97億円 経常利益 1.6億円 EPS 19円
■2013年3月期 売上高 92億円 経常利益 3.1億円 EPS 71円
■2014年3月期 売上高 125億円 経常利益 9.5億円 EPS 111円
■2015年3月期 売上高 154億円 経常利益 6.8億円 EPS 79円
■2016年3月期 売上高 177億円 経常利益 7.5億円 EPS 143円 ce修正
□2015年9月中 売上高 77億円 経常利益 3.8億円 EPS 39円
2015年9月中間の売上高は前期比5.5%増の77億円、経常利益は同5.1%
減の3.8億円となりました。相変わらず競売市場を中心に仕入環境が
厳しいものの、販売については支店網の拡大により前年同期の358件
から380件に拡大したため、計画を割れたものの増収を確保しました。
今2016年3月期の売上高は15.1%増の177億円、経常利益で同9.6%増の
7.5億円の期初予想を据え置いていますが、最終利益だけは増額して
おり、これは固定資産に乗せている千代田区鍛冶町のビル(←たぶん)
を2棟合わせて10億円で売却するため、譲渡益が6億円も発生します。
肝となる販売用不動産は前年同期比12億円増の57億円(仕掛用は4億円
減の17億円)となっており、まずまずの残高水準を確保しているほか、
先述の特別利益増額修正の際に通期の数字をいじってこなかったので
売上高こそ若干ショートする可能性はあるものの、今期は概ね期初の
予想水準で落着するものと思われます。
中期的な目標である2019年3月期の売上高300億円に関しては引き続き
厳しい状況が継続しているものの、前期に仕入れた賃貸マンション3棟
(日本橋45戸・西船橋49戸・蕨29戸、16億円/cap6.5%)などの賃料収入が
下支えするとともに、日本橋などは何時でも売れるので、少なくとも利益
面に関しては安定性が出てきたような印象を受けます。
若干気になるのは、2部上場の際に公募増資をしなかったことであり、
これがIPO時の公募価格を若干下回っているのが理由なのか、そもそも
思うように仕入ができないので資金需要がないのか、単純にその先の
タイミング(要は次の指定替え)に先送りにしたのか・・・よくわからない
ことです。全国展開をしようとしている不動産会社ですので、普通に
考えればお金はいくらあっても困らないはずですが、真相やいかに。
*参考記事① 2015-07-28 747円
競売仕入れ環境の悪化で任売での仕入れにシフト、イーグランド(3294)。
*参考記事② 2014-12-28 770 円
イーグランド(3294)からクオカード優待が届いたので短評。
![]() | 新品価格 |

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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