
【3387】クリエイト・レストランツHD(東証1部) --
現在値 3,195円 PER25.2 PBR5.98 2月配当優待 8月配当優待
SC等の飲食フロアにビュッフェやカフェ展開。立地ごとに業態開発。
配当金は2月8月の年2回で合計33円で、配当利回りは1.03%となります。
クリエイトレストランツは株主優待制度を実施しており、100株以上の
株主に対して、年2回3,000円ずつのお食事券を配布しておりますので
これらを合算した配当優待利回りは約2.91%となります。
業績を確認していきます。
■2011年2月期 売上高 370億円、経常利益 25.5億円 EPS 22円
■2012年2月期 売上高 346億円、経常利益 35.5億円 EPS 28円
■2013年2月期 売上高 371億円、経常利益 28.2億円 EPS 35円
■2014年2月期 売上高 525億円、経常利益 37.9億円 EPS 61円
■2015年2月期 売上高 693億円、経常利益 43.8億円 EPS 206円
■2016年2月期 売上高1020億円、経常利益 72.0億円 EPS 127円 修正ce
□2015年8月中 売上高 442億円、経常利益 36.2億円 EPS 59円
2015年8月期中間の売上高は前期比31.8%増の442億円、経常利益は
同31.2%増の36億円となり、期初計画を上回り売上・利益ともに3割増と
いう高い結果を残しました。既存店が想定超で推移したほか、買収に
よる売上増が大きく数字貢献しました。
またこのタイミングで2016年2月期通期計画も修正しており、売上高は
前期比47.2%増の1020億円、経常利益は同64.2%増の72億円と中間時点
の伸び幅を更に上回る数字を出しております。これは「かごの屋」を運営
するKRフードサービスを6末に買収したことと、「レインフォレストカフェ」
を運営するRCJを8末に買収したことによる半期分寄与が主な理由です。
「磯丸水産」を大量出店したことにより、SFPダイニングで客離れの懸念
がありましたが、既存店は無事にほぼ100%の水準をキープしました。
また、前倒達成してきた中期経営計画についても再びローリングが必要
となり、来17年2月期は売上1260億円/経常益86億円、再来18年2月期は
売上1500億円/経常益107億円に修正しております。結局、一見すると
野心的に見えたこれまでの中計目標値も、達成するどころかかなり高い
レベルで超過する数字を残してきましたので、今回の目標値も超野心的
ながら、少なからず現実味を帯びた数字と捉えてよいかもしれません。
ただ度重なる買収で財務は悪化しており、SFPの上場で得た多額の資金に
より一頃は24億円まで減少したネット有利子負債も、再度200億円レベル
にまで増加しており(※長・短借入金約355億円、現金同等物約145億円)
まだ余裕はあるものの、ファイナンスリスクが一気に高まっています。
会社側では株券の受け皿となる個人投資家確保のためか、2016年2月末
に1対3の株式分割を予定しているとともに、単元株主に対する株主優待
制度を据え置くことにより、実質的な優待拡充を図っています。この辺の
一連の還元施策を見るに、会社側はある程度の株価を維持したいものと
見られます。また、30%の配当性向も公言していることから、今期は期末
配当ベースでなお5円程度の増配余地があることを書き添えておきます。
![]() | 新品価格 |

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




にほんブログ村