蔦谷の敵失で図書館受託伸長?丸善CHIホールディングス(3159)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3159】丸善CHIホールディングス(東証1部)投資判断 Inline継続

現在値 352円/100株 PER37.0 PBR0.95 1月無配 7月株主優待

丸善とTRCが統合。ジュンク堂、雄松堂も参加。大日本印刷傘下。
会社側は無配予想ですが、今期こそ復配の観測もあるようです。

また丸善CHIは株主優待制度を実施しており、100株以上の株主に
対して1,000円分の株主優待券を進呈しておりますので、優待利回り
は2.84%程度となります。

業績を確認していきます。
■2012年1月期 売上高 1,760億円、経常利益▲1.1億円 EPS▲33円 
■2013年1月期 売上高 1,722億円、経常利益 11.3億円 EPS 4.5円  
■2014年1月期 売上高 1,633億円、経常利益 15.1億円 EPS 9.8円
■2015年1月期 売上高 1,688億円、経常利益 18.9億円 EPS 9.1円
■2016年1月期 売上高 1,700億円、経常利益 19.5億円 EPS 9.5円 ce
□2015年7月中 売上高 904億円、経常利益 16.2億円 EPS 10.9円

2015年7月中間の売上高は前年同期比3.4%増の904億円、経常利益
は同▲1.5%減の16.2億円ということで、ほぼ会社計画線での落着と
なりました。図書館の設計・施工が牽引したものの、本業の書販に
関しては輸入書籍の原価増や出店コストが足を引っ張ったため、
売上については超過ペースながら、利益面は若干未達となりました。

2016年1月期通期に関しては売上高が0.7%増の1700億円、経常利益
は変わらずの19億円を計画しております。当社は行政・教育機関へ
の納品が多いため、業績が著しく上半期偏重となっていますので、
こと中間決算を見る限りにおいては通期業績も達成可能圏です。

またここ数年はコンスタントに10億円を超えるレベルの経常利益を
出してきており、徐々にではありますが借金を返して財務が健全化
してきていますので、今期はいよいよ復配が視野に入ります。今期
は名古屋本店・岐阜店・京都本店等の大型店の開店がありましたが
資金需要が一旦落ち着く(はず)なのもポイントかと思われます。

以上、投資判断はInlineでカバーを継続します。
業績・財務面ともに回復が継続しているので、基本は復配待ちです。

収益の柱である図書館運営事業がハイピッチで伸びており、前期末
878館から、上半期だけで157館増えて累計1035館となり、爆発的な
伸びを示しています。

現時点ではこの受注増による開業費用・初期人件費が重く利益貢献
はこれからになるかと思いますが、ここに来て同業者の蔦谷(ccc)が
運営受託図書館でチョンボをやらかしたこともあり、実績を積んで
きた当社が新規・リプレイス需要を取り込める好機となっています。

*参考記事 2014-11-30 359円 投資判断Inline継続
丸善CHI(3159)から優待の自社商品券がきたのでレビュー。

*参考記事 2013-10-11 313円 投資判断Inlineに格下げ
丸善CHIから株主優待がキタので寸評。

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