
【3159】丸善CHIホールディングス(東証1部)投資判断 Inline継続
現在値 359円/100株 PER69.1 PBR1.01 1月無配 7月優待
丸善とTRCが統合。ジュンク堂、雄松堂も参加。大日本印刷傘下。
会社側は無配を予定しておりますが、今期復配の観測もあるようです。
丸善CHIは株主優待制度を実施しており、100株以上の株主に対して
1,000円分の株主優待券を進呈しておりますので、優待利回りは2.78%
程度となります。
業績を確認していきます。
■2012年1月期 売上高 1,760億円、経常利益▲1.1億円 EPS▲33円
■2013年1月期 売上高 1,722億円、経常利益 11.3億円 EPS 4.5円
■2014年1月期 売上高 1,633億円、経常利益 15.1億円 EPS 9.8円
■2015年1月期 売上高 1,670億円、経常利益 13.5億円 EPS 5.1円 ce
□2015年7月中 売上高 874億円、経常利益 16.4億円 EPS 11.8円
今2014年7月中間の売上高は前年同期比3%増の874億円、経常利益は23%増
の16.4億円ということで、期初計画を上回って着地しました。
大きなウエイトを占める文教市場図書販売事業において大学への販売
などが堅調に推移した反面、一般の店舗販売や公共図書館向けの販売は
増税の影響で軟調に推移しました。しかしながら、図書館運営受託事業
における大型図書館の受注が進んだことなどもあり、全体ではまずまず
の数字に仕上がった模様です。
また近畿圏で当社書店をフランチャイズ?で運営するビッグウィルが
新たに連結対象なったことで数字が底上げされているほか、同社は大阪
・あべのハルカスで超大型の丸善・ジュンク堂の店舗を開店させたりも
しておりますので、当社グループの一層のプレゼンスの向上に寄与する
ものと思われます。
以上、投資判断はInlineとしカバーを継続します。
上述しました通り、今期は増税の影響がありながらも比較的堅調に推移
しておりますが、当社の場合は公共需要が多く業績も上期に激しく偏重
するため予断を許さない状況です。中間決算時点で1円でも復配する予想
が出ていれば話は別でしたが・・・経営陣も慎重姿勢と思われます。
今後は図書館運営とのセットで子会社である明日香の運営する保育事業を
自治体に売り込んでいく計画を立てていますので、この辺に期待していく
ような感じでしょうか。特に自治体の図書館運営業務の受注額は好伸して
いますので、そちらで実績が出来れば仕事が取りやすい印象を受けます。
*参考記事 2013-10-11 313円 投資判断Inlineに格下げ
丸善CHIから株主優待がキタので寸評。
*参考記事 2013-04-15 273円 投資判断Outperformでカバレッジ開始
往年の仕手株・丸善CHIがまさかの株主優待を新設。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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