期初在庫低調も中間で盛り返す、サンセイランディック(3277)。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

IMG_2464.JPG
【3277】サンセイランディック(東証1部) 投資判断 新規Inline

現在値 1,012円/100株 PER11.6 PBR1.2 6月12月配当 株主優待あり

権利関係が複雑な不動産を買い取り、関係調整したうえで再販。
配当は6末12末に合計10円のため、配当利回りは約0.98%となります。

サンセイランディックは株主優待を導入しており、単元株以上を保有
する6月末の株主に対して、「パンの缶詰」を進呈しておりますので、
適当に1,200円換算した場合の配当優待利回りは2.17%となります。

業績をチェックしていきます。
■2012年12月期 売上高 94.7億円、経常利益 4.3億円 EPS 33.8円 
■2013年12月期 売上高 91.8億円、経常利益 8.0億円 EPS 66.0円
■2014年12月期 売上高 104.4億円、経常利益 10.4億円 EPS 90.2円
■2015年12月期 売上高 112.0億円、経常利益 11.4億円 EPS 89.1円 ce
□2015年6月中間 売上高 42.8億円、経常利益 3.4億円 EPS 26.4円

2015年6月中間期の売上高は前年同期比8.4%増の42.8億円、経常利益
は同25.5%減の3.4億円となり、期初予想比で上振れして着地しました。
期初の棚卸在庫が前期比12億円減の51億円スタートだったため、業
績推移が心配されたものの、販売好調により増額着地となりました。

なお12月期通期の売上高は6.9%増の111億円、経常利益は同9.1%増
の11.3億円の期初予想を据置ていますが、この中間時点で棚卸資産
が約73億円と前年同期を上回る水準にまで急回復を見せているため、
通期は増額含みの状況です。足元では相続課税強化による引き合い
が強い状況が継続であり、販売堅調であれば数字は十分作れます。

仕入れは建売業者との競合あるものの、主力の底地の他にアパート
の居抜き仕入れ(要は立ち退き→地上げ)を増やしており、きれいに
してからマンデベに卸すなどしています。これは手間がかかるぶん
地価高騰時には利幅が大きいことも事実で、用地取得難の昨今では
昔からこの手の地上げに定評のある当社はノウハウ面で優位です。

以上、投資判断は新規Inlineでカバー開始します。
増額含みですが、他の新興不動産株も割安なのでこんなものです。

なお当社は昨年の12月にJQ市場から東証一部に鞍替え上場しており
その際に100万株@845円の公募増資をこなしているため、財務状況を
見る限りは当面のファイナンスリスクは後退したものとみます。

業績好調をいいことに築浅のオーク神田ビルに引っ越しているため
家賃負担が増えていると思われますが、それでも地味な神田司町
アドレスであり、当社らしさが出ているところがニクいところです。

約束のとき

新品価格
¥1,728から
(2015/10/4 21:46時点)



このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 株ブログ 株主優待へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へにほんブログ村 株ブログ 新興株へ
にほんブログ村