温浴施設は2号店を開業、トラストホールディングス(3286)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3286】トラストホールディングス(東証M) 投資判断Outperform継続

現在値 418円/100株 PER5.0 PBR2.70 6月配当12月配当 株主優待なし

駐車場中堅。直営、加盟店、管理受託方式併用。マンション、警備事業展開。

配当金は6月12月の年2回合計16.4円のため、配当利回りは約3.92%です。
トラストホールディングスは株主優待を検討中ですが、現状未導入です。

業績から確認していきます。
単2012年6月期 売上高 85.8億円、経常利益 4.8億円 DPS 16.4円 
単2013年6月期 売上高 103.2億円、経常利益 6.2億円 DPS 16.4円
連2014年6月期 売上高 123.0億円、経常利益 5.3億円 DPS 16.4円
連2015年6月期 売上高 125.0億円、経常利益▲2.2億円 DPS 16.4円
連2016年6月期 売上高 180.0億円、経常利益 6.0億円 DPS 16.4円 ce
□2015年12月中 売上高 65.0億円、経常利益▲2.0億円 DPS 8.2円 四e

2014年6月期の売上高は前期比1.7%増の125億円、経常利益は赤字転落
の▲2.2億円となり、期初計画値を大きく下回りました。マンション販売が
254戸→156戸へ大きく減少したほか、経費先行となっている水素水事業
の販売開始の遅れたことにより、こと利益面が大きく圧迫されました。

なお今2016年6月期の売上高は43%増の180億円、経常利益は黒字転換の
7.5億円と反転増を見込んでおります。分譲事業の供給戸数が期ズレ分
を含め200戸弱と増加に転じることや、駐車場の借り上げ地代の削減と
いったリストラ効果の発現、水素水事業の拡大が寄与する見込みです。

やや気がかりなのは不動産特定共同事業法に基づく駐車場小口化利回
商品である「トラストパートナーズ」が2億円の営業損失を計上しており
広告宣伝費の投入のわりに効果が出ていないことです。売物が少ない
可能性はありますが、それなら広宣費を大量投入する必要も無いため
この辺のお金の遣い方にはやや疑問が残ります(水素水も同様です)

以上、投資判断についてはOutperformを継続といたします。
今期も信頼度低めですが、赤字でも減配しなかったのは評価出来ます。

部分的には見所もあり、水素水事業は計画達成に至らなかったものの、
売上高は前期比8倍の12億円レベルまで拡大しており、競争が激しい中
であっても、一定のシェアを確保するまでに成長しました。

また、最初の温浴施設である「那珂川清流」が軌道に乗り、下関に2号店
となる「和楽の湯」を開業させました。まだ利益貢献には至っていない
ものの、同業の極楽湯の堅調な業績や中国からも近いという地の利も
あるため、今後は九州界隈での積極的な店舗展開が期待されます。

*参考記事 2014-10-07 461円 投資判断Outperform継続
駐車場銘柄・トラストホールディングス(3271)から事業報告書がきました!

*参考記事 2014-04-23 508円 投資判断Outperform継続
パラカと並ぶ駐車場グロース銘柄、トラストホールディングス(3286)。

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